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登山用の軽量レインウェアの選び方|メリットやおすすめを紹介

登山では突然雨に降られる可能性があるため、レインウェアが欠かせません。本記事では、軽量レインウェアの選び方やおすすめ商品、長持ちさせるコツも紹介します。これから登山用のレインウェアの購入を考える方はぜひ、軽量レインウェア選びの参考にしてください。
目次
「レインウェアを持ち歩くとなると、荷物がかさばる」と悩んでいる方もいるでしょう。そのような方には、軽量レインウェアがおすすめです。
軽量レインウェアは、軽量かつコンパクトであるため、荷物を軽くして収納することができます。肌寒いときの防寒具にもなるため、軽量レインウェアはひとつ持っておくことがおすすめです。
そこで本記事では、軽量レインウェアの選び方やおすすめの商品を紹介します。長持ちさせるコツも紹介するため、荷物を軽量化したい方やインウェアを長く使いたい方はぜひ参考にしてください。
登山用の軽量レインウェアとは
出典:Adobe Stock
レインウェアとは、登山で着用するアウターレイヤーのひとつです。雨や雪から体が濡れるのを防ぐことで、体温の低下を防止します。
レインウェアは、雨や雪が降っていなくても着用できます。しかし、天気が良いときはザックの中にしまっている人も多く、荷物が重いと悩んでいる人もいるでしょう。そのような悩みを解決できるのが、コンパクトで軽量なレインウェアです。ザックに入れても荷物になりにくく、常にザックに忍ばせておけば、突然の雨にも対応できます。
軽量レインウェアには、一般的なレインウェアと異なるメリット・デメリットがあります。どちらが優れているというものではなく、特徴を理解したうえで使い分けることが重要です。以降では、軽量レインウェアのメリットとデメリットを解説していきます。
軽量レインウェアのメリット
タオルやライト、飲み物など登山時の荷物は多く、重いザックを背負っているだけで体力を消耗してしまいます。そのような場合に一般的なレインウェアを軽量レインウェアに変更することで、荷物を軽くすることが可能です。荷物が軽くなると、早く移動できるうえに、体力の消耗も抑えられます。
また、肌寒いときの防寒具にもなる点も軽量レインウェアのメリットです。「肌寒いけれど、レインウェアを羽織ると暑すぎる」という場合があるでしょう。軽量レインウェアは一般的なレインウェアよりも生地が薄く、少し肌寒いときにちょうど良いため、ザックに一着入れておくと安心です。
軽量レインウェアのデメリット
軽量レインウェアは一般的なレインウェアに比べてコンパクトであるゆえに、防水性や透湿性が多少劣ります。防水性とは水の侵入を防ぐ機能であり、透湿性とは汗など水分を外側へ逃す機能です。
通常の雨であれば軽量レインウェアでも問題ないものの、雨が激しく降った際には力不足に感じてしまうでしょう。激しい雨が降るとあらかじめ予想できる場合は、軽量レインウェアよりも一般的なレインウェアを着用することがおすすめです。
一般的な登山用軽量レインウェアの耐久性
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レインウェアの寿命は、使用頻度によって異なるものの、一般的には5年程度といわれています。軽量レインウェアは一般的なレインウェアよりも生地が薄いことから耐久性が低く、使用できる期間は5年未満と考えてよいでしょう。
使用回数の増加に伴い、防水性や透湿性といった機能性は低くなっていきます。雨から体を守る目的を果たせたくなってしまうため、機能性が低くなったと感じたら、新しいものを購入するのがおすすめです。少しでも長く使用したい場合は、機能性が低くなっても使用しようとするのではなく、適切なメンテナンスによって長持ちさせましょう。
軽量レインウェアを長く着るためのコツ
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軽量レインウェアを長く着用するコツには、以下のようなものがあります。
【軽量レインウェアを長く着るためのコツ】
・洗濯表示を確認する
・使用するたびに洗濯する
・すすぎはしっかりおこなう
・直射日光の当たるところで保管しない
・高温・多湿のところで保管しない
洗濯時に気を付けるポイント
レインウェアの多くは洗濯できるアイテムであるものの、中には洗濯できないものもあります。なかには、洗濯機は使用できないが、手洗いはできるというものも。誤った洗い方は寿命を縮める原因となるため、洗濯前に洗濯表示を確認しましょう。
「洗濯をすると劣化するため、レインウェアを使用しても洗濯したくない」と考える方もいるでしょう。しかし、使用後に洗濯しない行動は逆効果です。雨や皮脂・泥などの汚れが付着した状態で放置してしまうと、撥水性が低くなり、かえって寿命が短くなります。
また、軽量レインウェアを洗濯した際に洗剤が残っていると、撥水性の低下を引き起こします。生地に洗剤が残らないように十分な水の量で念入りにすすぎましょう。レインウェアの脱水は洗濯機の故障の原因となるため、手で生地を押して水を抜いてください。
保管時に気を付けるポイント
軽量レインウェアの保管場所は、直射日光の当たる場所や高温・多湿の場所を避けて選びましょう。直射日光が当たる場所でレインウェアを保管した場合、紫外線によって機能性が低くなったり、色褪せたりしてしまいます。また、高温・多湿の場所で保管した場合、カビが発生する可能性もあります。
基本的には、軽量レインウェアはクローゼットの中にかけて保管しておくとよいでしょう。防湿剤や防虫剤を併せて入れておくと、カビや虫食いを防止できるため、おすすめです。
登山用の軽量レインウェアの選び方
出典:Adobe Stock
一口に軽量レインウェアといっても、重量や素材・機能性・コンパクト性はさまざまです。透湿性が高いものや低いものがあるため、いい加減に選んでしまうと、後悔してしまう可能性があります。
汗による蒸れを防ぎながら、雨や雪から体を守るという目的を果たすためにも、商品の特徴を理解したうえで比較検討しましょう。登山用の軽量レインウェアの選び方には、以下のようなものがあります。
・重量で選ぶ
・素材で選ぶ
・機能性で選ぶ
・コンパクト性で選ぶ
重量で選ぶ
軽量レインウェアはザックにしまっている時間が長くなることから、より軽いものを選びたいと考える人は多いでしょう。気になる軽量レインウェアが複数ある場合は、重量を比較してみて、軽いものを選ぶという方法もひとつの手です。軽さばかりにこだわっていると、生地が薄くて機能性が低いものを選んでしまう可能性があるため、生地が薄すぎないかも併せて確認しましょう。
素材で選ぶ
軽量レインウェアの素材には、ポリウレタンやEVA・ゴアテックスなどさまざまな種類があります。素材によって優れている機能は異なるため、重視する機能に合わせた素材選びが必要です。
たとえば、防水耐久性や透湿性を重視する場合はゴアテックスがおすすめです。しかし、伸縮性が劣るというデメリットがあり、動きやすさを追求したい人には向いていません。
機能性で選ぶ
軽量レインウェアを選ぶ際は、耐水圧と透湿度を確認しておきましょう。耐水圧とは生地に染みこもうとする水に耐える性能の数値であり、透湿度とは生地1㎡当たり、1時間で水分を外部へ逃がす性能の数値です。
標高の低い山に日帰りで登る場合は、耐水圧は10,000mmあれば問題ありません。しかし、標高の高い山に登る場合や宿泊をともなう場合は、20,000mmものを選ぶと安心です。また、透湿度が5,000gを超えたものを選ぶと、汗で蒸れにくくなります。
コンパクト性で選ぶ
軽量レインウェアをザックに入れて持ち運ぶのであれば、軽さだけではなく、コンパクト性も重視しましょう。どれだけ軽くてもかさばってしまっては、荷物がパンパンになってしまいます。
コートタイプやポンチョタイプは、セパレートタイプに比べて布面積が少ないため、コンパクトに収納しやすくなっています。セパレートタイプでもコンパクト性の高いものがあるため、可能であれば、店頭で袋に収納している状態を確認することがおすすめです。
登山におすすめの軽量レインウェア4選
登山におすすめの軽量レインウェアを4つ紹介します。
【メンズ:バーサライトジャケット(mont-bell)】
「バーサライトジャケット」は、耐水圧が30,000mm、透湿度43,000gと高性能なメンズ用のレインウェアです。ゴアテックス インフィニアム™ ウインドストッパー® ファブリクスの素材にシームテープ処理を施しており、縫い目からの水の侵入を防げます。表面に縫い目が露出せず、しなやかな着心地である点も魅力です。
極薄シェル素材を使用することで、134gという重量を実現しています。収納サイズは6cm×6cm×12cmで、持ち運びやすいサイズです。
重量 | 134g |
素材 | ゴアテックス インフィニアム™ ウインドストッパー® ファブリクス |
サイズ展開 | S/M/L/XL |
カラー | ダークグレー/イエロー/ネイビー/ブルー |
【メンズ:BONATTI WATERPROOF (サロモン)】
「BONATTI WATERPROOF(ボナッティ ウォータープルーフ)」は、耐水圧が10,000mm、透湿度10,000gのメンズ用レインウェアです。背中のベンチレーションと全面のスマートベントボタンによって通気性が高く、汗で蒸れにくくなっています。フロントにあるスマートボタンを押すと、ジャケットはそのままの状態でベントが開く仕組みです。
フードはエラスティック仕様となっており、着用中に頭からズレる心配はありません。胸元にある収納ポケットは小物を入れるのに活躍します。
重量 | 180g |
素材 | ナイロン |
サイズ展開 | XS/S/M/L/X/2XL |
カラー | パシフィック/ノティカルブルー/ディープブラック/ディープブラックエーオーペリスコープ |
【レディース:ストライクトレイルフーディ レディース(THE NORTH FACE)】
「ストライクトレイルフーディ」は、耐水圧が20,000mm、透湿度40,000gと高性能でありながらも軽量化に成功している女性向けのレインウェアです。人間工学に基づいたパターンに仕上げてあり、レインウェアを着用していても動きが制限されにくくなっています。
フードや袖口はシャーリング仕様となっており、シンプルさが追求されています。付属のスタックサックに収納すれば、コンパクトに持ち運ぶことが可能です。
重量 | 100g(Lサイズ) |
素材 | 10D HYVENT Flyweight (3層) |
サイズ展開 | S/M/L/XL |
カラー | クリア/ブラック/ラピスブルー |
【レディース:ベルグテックEXストームセイバーVI レインスーツ(ミズノ)】
「ベルグテックEXストームセイバーVI レインスーツ」は、耐水圧が30,000mm、透湿度16,000gのレインウェアです。軽量レインウェアでありながら、100洗濯しても撥水効果が持続するほど耐久性が高くなっています。鮮やかなカラーが魅力であり、ファッションとしても楽しめるアイテムとなっています。
レインウェアを折りたたんでフードに収納する仕組みであり、コンパクトに持ち運べます。レインウェアを収納するスタッフサックは大きめサイズとなっており、収納する際に苦労しません。
重量 | 520g(Mサイズ) |
素材 | ナイロン |
サイズ展開 | S/M/L/SB/MB |
カラー | ベイバーシルバー/ターコイズ/クールブルー/アカシアイエロー/パラダイスピンク/クローバー |
まとめ
軽量レインウェアは荷物を軽量化できるため、登山時に体にかかる負担を軽減できます。荷物の重さによる体力の消耗も減らせることから、移動スピードも速くなるでしょう。しかし、軽量レインウェアは一般的なレインウェアより生地が薄く、機能製が劣る傾向にあります。軽量レインウェアと一般的なレインウェアのどちらにもメリットとデメリットがあるため、シーンに応じて使い分けることがおすすめです。
一口にレインウェアといっても、重量や素材・機能性などはさまざまです。どれも同じようなものだといい加減に選んでしまうと、「期待していた防水効果が搭載されていなかった」「手持ちのレインウェアと重さが変わらない」と後悔する事態にもなりかねないため、重量や機能性を確認したうえで購入するものを選びましょう。
本記事では、おすすめの軽量レインウェアを4つ紹介しました。どれも耐水圧と透湿度が高いにもかかわらず、軽量なものであるため、ぜひ軽量レインウェア選びの参考にしてください。