和歌山には子供と一緒に楽しめるハイキングコースがたくさん！山登りを満喫しよう

和歌山県にはハイキングやトレッキングをするのにうってつけな魅力的な山がたくさんあり、県内外から豊かな自然をたのしみたい登山客がたくさん訪れる人気のエリアです。今回、和歌山県で登山初心者や子ども連れのファミリーが気軽にハイキングをたのしめるおすすめのハイキングコースとしてご紹介するのが、生石ヶ峰（おいしがみね）・龍神岳（りゅうじんだけ）・百間山（ひゃっけんざん）の3つの山です。どの山も豊かな自然と絶景を気軽にたのしむことができることで、観光地としても人気のおすすめスポットです。ぜひ、休日のハイキングコース選びの参考にしてみてください。

 

 生石ヶ峰・生石高原（おいしがみね・おいしこうげん）

出典：photoAC

 生石ヶ峰・生石高原の基本情報

【山名】生石ヶ峰・生石高原（標高：870ｍ）

生石ヶ峰（おいしがみね）は和歌山県北部に位置する長峰山脈に属する低山です。関西屈指のススキの大草原地帯として知られる生石高原の主峰で標高は870mです。初心者や子ども連れのファミリーでも気軽にハイキングができる初心者向けのハイキングスポットとして知られています。山頂は視界を遮るものがなく、360度の絶景を眺めることができます。四季折々の豊かな自然と絶景を気軽にたのしめることで、ハイキングスポットとしても観光地としても人気の山です。

 

 生石ヶ峰・生石高原のおすすめ初心者ハイキングコース

生石ヶ峰にはいくつかのハイキングコースがあり、山頂付近の生石高原へも車でダイレクトにアクセスすることができます。ハイキングをたのしみたい初心者や子ども連れのファミリーにおすすめのハイキングコースは、小川八幡神社から大観寺を経由して生石ヶ峰山頂をめざし、生石神社を経由して小川八幡神社に戻ってくるコースです。ハイキングコースは整備されていて歩きやすく、案内板もあるため迷わず山頂までたどり着くことができます。

【登山口】

小川八幡神社

【アクセス】

自動車の場合：『阪和自動車道 海南東インター』から県道18号線を経由して、国道370号線に入って東へ進みます。木津西交差点を右折して県道169号線に入り、4.5kmほど道なりに進みます。その後、小川橋南詰交差点を右折して県道180号に入ります。そのまま道なりに2.6kmほど進むと小川八幡神社近くの『生石山登山者駐車場』に到着します。

《駐車場》

小川の郷直売所（生石山登山者駐車場）

• 台数：約15台
• 料金：無料
• トイレ：あり

 

電車・バスの場合：『JR紀勢本線 海南駅』から『大十オレンジバス 登山口行き』に乗車して終点の『登山口』で下車します。そこからタクシーに乗り換えて『小川八幡神社』へアクセスします。

 

 生石ヶ峰・生石高原の見どころとおすすめポイント

出典：photoAC

生石ヶ峰・生石高原はたくさんの見どころやおすすめポイントがあり、観光地としても人気のため、ぜひ訪れて欲しいおすすめスポットです。生石高原はススキの名所として知られており、秋には広大な高原に金色に輝くススキが辺り一面に広がる美しい景色を見ることができます。また、周辺には視界を遮るものがないため眺望がすばらしく、天気が良い日には北の和泉山脈や龍門山、東の奥高野の山々、さらに淡路島や六甲山、徳島までをも見通すことができる絶景をたのしむことができます。生石高原には笹石や火上げ岩といった見応えのある巨石や生石神社などの見どころがあります。

 

 龍神岳（りゅうじんだけ）

出典：photoAC

 龍神岳の基本情報

【山名】龍神岳（標高：1,382ｍ）

龍神岳（りゅうじんだけ）は和歌山県と奈良県の間に位置する標高1,382mの和歌山県最高峰の山です。もともとは隣接する護摩壇山（標高1,372m）が最高峰だとされていましたが、2000年に龍神岳が10mほど高いことがわかりました。もともと名前を持たない無名の山でしたが、2009年に全国からの公募によって「雄大・神秘的で親しまれる名称」として龍神岳と命名されました。山頂からは南側の展望が開けており、遠くの山々まで見渡す絶景を眺めることができます。初心者や子ども連れでも気軽に登れる絶景ハイキングスポットとして人気のスポットです。

 

 龍神岳のおすすめ初心者ハイキングコース

龍神岳は標高1,382mと比較的高めの山ですが、高野龍神スカイラインで標高1,282mにある「道の駅田辺市龍神ごまさんスカイタワー」までアクセスができるため、初心者や子ども連れのファミリーでも気軽に登ることができます。おすすめのハイキングコースは「道の駅田辺市龍神ごまさんスカイタワー」から護摩壇山を経由して龍神岳山頂を目指すコースです。ゆっくり登っても往復で1時間半ほどの行程なので、物足りないと感じる方はその先にある耳取山まで足を伸ばすのもおすすめです。短時間で3つの山を登頂することができます。

【登山口】

道の駅田辺市龍神ごまさんスカイタワー

【アクセス】

自動車の場合：『京奈和自動車道 紀北かつらぎインター』から国道24号線経由で国道480号線に入り、道なりに約20km進みます。国道371号線に入って道なりに32kmほど進むと『道の駅田辺市龍神ごまさんスカイタワー』に到着します。

《駐車場》

道の駅田辺市龍神ごまさんスカイタワー無料駐車場

• 台数：約50台
• 料金：無料
• トイレ：あり

 

電車・バスの場合：車でのアクセスがおすすめですが、どうしても公共交通機関でアクセスしたい場合には『高野山ケーブル 高野山駅』から『南海りんかんバス 護摩壇山行』に乗車して終点の『護摩壇山』で下車します。この路線バスを利用するためには事前予約が必要です。詳しくは南海りんかんバスの高野山営業所にお問い合わせください。

 

 龍神岳の見どころとおすすめポイント

出典：photoAC

龍神岳は和歌山県の最高峰の山ですが、気軽に登れるため初心者や子ども連れでのハイキングにはうってつけの山です。稜線には美しいブナ林があり、四季折々の自然の景色をたのしめる山です。山頂からは南側に広がる広大な山々を一望する絶景のパノラマビューを眺めることができます。龍神岳へ向かう途中にある護摩壇山は和歌山県の朝日夕陽百選の一つに選ばれており、美しい朝日や夕焼けが見られるスポットとして人気があります。また、登山口の「道の駅田辺市龍神ごまさんスカイタワー」へと続く高野龍神スカイラインでは山道を走る爽快なドライブをたのしむことができます。

 

百間山・百間山渓谷（ひゃっけんざん・ひゃっけんざんけいこく）

出典：photoAC

百間山・百間山渓谷の基本情報

【山名】百間山・百間山渓谷（標高：999ｍ）

百間山（ひゃっけんざん）は和歌山県田辺市熊野（いや）に位置する低山です。標高は999mで紀伊半島の中央部にそびえており、南側のふもとにはたくさんの滝が連なる百間山渓谷（ひゃっけんざんけいこく）があります。太古から残る原生林と渓谷の大自然を体験できる秘境として知られており、初心者や子ども連れでも気軽にハイキングをたのしむことができます。三角点のある山頂からの展望はありませんが、途中の大岩からは山々が織りなす自然の絶景パノラマビューを眺めることができます。普通の低山ハイキングにあきて、普段味わえないような刺激的なハイキングをしたいと思っている方にはぴったりのスポットです。

 

百間山・百間山渓谷のおすすめ初心者ハイキングコース

百間山には「百間山渓谷トレッキングコース」と「百間山登山コース」の主に2つのハイキングコースがあります。この2つのコースの違いは「犬落の滝」で折り返して登山口へ戻ってくるか、そこからさらに進んで百間山の山頂をめざすかの違いです。しっかりと山歩きをたのしみたい方や大自然を一望する絶景をたのしみたい方には「百間山登山コース」がおすすめです。どちらのコースであっても初心者や子ども連れでも安心して登ることができる初心者向けのコースです。途中にトイレはないのでスタート前に済ませておきましょう。

【登山口】

百間山渓谷駐車場

【アクセス】

自動車の場合：『阪和自動車道 南紀田辺インター』から国道42号線、県道207号線、県道35号線、国道311号線を経由して県道211号線に入ります。そのまま約9km道なりに進んで県道37号線経由で国道371号線に入ります。その後1.6km進んで大峰隊道と書かれたトンネルを抜け、百間山渓谷方面へ左折します。道なりに5.7kmほど進むと『百間山渓谷駐車場』に到着します。

《駐車場》

百間山渓谷駐車場

• 台数：約30台
• 料金：無料
• トイレ：あり

 

電車・バスの場合：『JR紀勢本線 紀伊田辺駅』から『明光バスまたは竜神バス 本宮方面行』に乗車し『市ノ瀬診療所前』から『大塔ふれあいバス三川線』に乗車して『熊野』で下車します。そこから徒歩18分ほどで『百間山渓谷駐車場』に到着します。

 

百間山・百間山渓谷の見どころとおすすめポイント

出典：photoAC

百間山は大自然の見どころが満載のハイキングスポットです。百間山渓谷は日置川上流にある水量が豊かな渓谷で、ユニークな名前がついた数々の滝や淵（ふち）、甌穴（おうけつ）、奇石など神秘的な自然美をたのしむことができます。他にも巨大な岩と岩の隙間をくぐり抜ける岩のトンネルや探検心をくすぐる吊り橋などついつい足を止めて満喫したくなるスポットがたくさんあります。透明感のある水のせせらぎとマイナスイオンを感じながら、苔むした岩々と木々間を進む時間は都会では決して味わうことができない貴重な体験です。山頂へと続く登山道の途中にある大岩からは雄大な自然の絶景をながめることができます。

 

 和歌山県には気軽に絶景を楽しめるハイキングスポットがたくさん！和歌山の山を歩こう

今回は和歌山県で初心者や子ども連れで気軽に絶景ハイキングがたのしめるおすすめのハイキングスポットとして、生石ヶ峰・龍神岳・百間山の3つの山をご紹介しました。どの山も和歌山県の雄大な自然を満喫することができるおすすめの人気スポットですので、ぜひハイキングコース選びの参考にしてみてください。和歌山県にはほかにも気軽に絶景をたのしむことができる魅力的な山がたくさん存在しています。週末には友達や家族と自然豊かな和歌山県の山にハイキングに出かけてみてはいかがでしょうか？

 

 【登山・ハイキング時の注意点】

・登山・ハイキングはしっかりとした装備をご準備のうえで行って下さい。

（くるぶしまである登山靴や厚手の靴下、雨具、防寒着、ヘッドライト、帽子、ナップザック、速乾性のインナー類、食料、水など）

・山によっては登山路が複数あり、分岐などもあるため事前に登山ルートの確認をしっかりと行った上で、地図とコンパスも携帯するようにしてください。

・登山届と山岳保険はもしもの時はとても役立ちます。届け出を忘れずにしておきましょう！

・登山経験や体力、当日の天候などによって登山ルートの難易度が変わりますので、ご自身の体力に合わせて、無理のない計画で登山を楽しんでください。

 

※登山道の状況や交通網、また駐車場や関連施設などの情報は天候や災害によって変わっている可能性もあります。登山にお出かけの際は最新情報を公式HPなどでしっかりとご確認した上で計画的にお楽しみください。