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ヤマビルの対策と対処法は?登山におすすめのスプレーや服装を紹介

公開日 1年前
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ヤマビルの対策と対処法は?登山におすすめのスプレーや服装を紹介

登山時に注意しなければならないものの一つに、ヤマビルがあります。本記事ではヤマビルとはどのようなものか解説やかまれないための対策(服装選びや行動例)、かまれたときの対処法も紹介しているため、これから登山に挑戦する方はぜひ参考にしてください。

 

 

ヤマビルとは、人間や動物に付着して吸血する生物であり、吸血されることで強いかゆみを生じます。蕁麻疹(じんましん)が生じる場合もあるため、登山をするのであればヤマビル対策は必須です。

そこで、本記事ではヤマビルとはどのようなものか解説していきます。かまれないための対策や、かまれたときの対処法も紹介しているため、これから登山に挑戦する方はぜひ参考にしてください。

 

 ヤマビルとは

出典:Adobe Stock

ヤマビルとは、日本本土の山奥に生息する陸生ヒルです。円筒のような形をしており、静止時は2cm〜5cmで、伸縮時は5cm〜7cmのサイズとなります。茶褐色で、縦に線が入っているのが特徴です。

活動時期は4月〜11月であり、湿気を好む性質から6月〜9月は特に活動が活発になります。乾燥に弱いことから晴天時は落ち葉などの下に潜伏していますが、人間や動物が近づくと、ヤマビルの腹部や前後にある吸盤で付着して、吸血します。

痛みは生じないものの、吸血後にかみゆや蕁麻疹のような症状が生じる場合があるため、登山時はヤマビルにかまれないような注意が必要です。

 

 ヤマビルにかまれるとどうなる?

出典:Adobe Stock

ヤマビルに吸血されているときは、基本的に痛みもかゆみもありません。なぜなら、吸血時にヤマビルが出す物質「ヒルジン」には、麻酔効果があるからです。また、血液の凝固を阻止する効果もあり、吸血後はしばらく出血が止まりません。気がついたときには、血だらけの状態になっていることもあるのです。

吸血されてからしばらく時間が経つと、吸血された場所に強いかゆみを感じるようになります。また、蕁麻疹や発熱、眩暈を引き起こす場合も。なお、吸血後しばらくして出血が止まっても、お風呂などで再度出血する可能性があります。

 

 ヤマビルを引き寄せてしまう原因

出典:Adobe Stock

ヤマビルを引き寄せる原因は、二酸化炭素と体温、足音などです。普段は落ち葉の下などでじっとしていますが、人間や動物が近づくと表に出てきます。そして、体の先端を振り回して、吸盤の周囲にある器官で二酸化炭素や体温を感知します。

ちなみに、従来は山奥でシカやイノシシなどの血を吸って生息していました。しかし、野生動物がヤマビルを付着した状態で人里に出てくるようになったことで、生息地を広げたと考えられています。

 

 ヤマビルにかまれないための対策

出典:Adobe Stock

では、ヤマビルにかまれないためには、どうしたらよいのでしょうか。登山時にヤマビルにかまれないための対策を紹介していきます。

 ヤマビル用のスプレーを利用する

 ヤマビルにかまれない服装をする

 ヤマビルに吸血されないための行動をとる

 

 

1.ヤマビル用のスプレーを利用する

ヤマビル用のスプレーとは、ヤマビルを近づけないためのスプレーです。靴や衣服などにスプレーすることで、ヤマビルによる吸血を防止できます。また、肌に付着したことに気づいた際には、塩水やアルコールスプレーを噴射することで、ヤマビルを落とすことが可能です。

ここでは、ヤマビル用のスプレーの中でもおすすめのアイテムを2つ紹介します。

 

【ヒル下がりのジョニー(エコトレード)】

 

 

「ヒル下がりのジョニー」とは、株式会社エコトレードが販売しているヒル・ヤマビルの忌避スプレーです。自然界で生分解される材料のみで製造しており、安全に使用できます。50mmや140mmなどさまざまなサイズが販売されており、 50mmのスプレーを選ぶことによって、より簡単に携帯することが可能です。

また、ヤマビルに直接噴射することによって、ノックダウン効果も期待できます。基本的には靴や衣服、帽子などに噴射しておき、ヤマビルが衣服に付着した際には直接噴射して撃退しましょう。

 

【天使のスキンベープミスト プレミアム(フマキラー)】

 

 

「天使のスキンベープミスト プレミアム」は、フマキラー株式会社が販売している虫除けスプレーです。有効成分である「イカリジン」の濃度が15%と高く、虫除け効果は6時間〜8時間と長時間持続します。肌に優しい成分であり、赤ちゃんや妊婦でも使用可能です。

適用害虫にはヤマビルのほかに、蚊成虫やブユ、アブ、マダニ、イエダニ、トコジラミなどがあります。一つ持っておくだけで、登山やスポーツなどさまざまなシーンで活用できます。

 

 

2.ヤマビルにかまれない服装をする

服装に注意することで、ヤマビルにかまれるリスクを下げられます。ヤマビルにかまれない服装のポイントは、以下の通りです。

【ヤマビルにかまれない服装のポイント】

 ズボンの裾を靴下の中に入れる

 長袖の衣服や長ズボンを着用する

 タイツを着用する

 足首に忌避剤を塗布したタオルを巻く

 

  ヤマビル対策におすすめの服装

ここでは、ヤマビル対策におすすめのアイテムを2つ紹介します。

 

【ハイベントショートゲイター(THE NORTH FACE):ユニセックス】

 

 

「ハイベントショートゲイター」は、防水透湿性が搭載されているショートゲイターです。足首に装着することで、足首からのヤマビルの侵入を防止できます。雨や泥から足首辺りを保護するだけではなく、体からの水蒸気を効率的に外部に排出できる点も特徴です。ヤマビルの侵入を防止しながら、足首辺りの蒸れや汚れを防止できるため、登山時の着用に向いています。

サイズ展開 S/M/L
素材 HYVENT(3層)
重量 記載なし

 

【登山用ゲイター(HIKENTURE):ユニセックス】

 

 

HIKENTUREの「登山用ゲイター」は、防水性と耐久性に優れたゲイターです。ふくらはぎや足首あたりをヤマビルの吸血から保護できます。厚手のTPUバンドは耐摩耗性が高く、低温の雪山で着用しても壊れにくくなっています。また、反射材が付いており、夜間でも安全に活動できる点も魅力です。

サイズ展開 S/M/L
素材 ナイロン
重量 220g

 

 

3.ヤマビルに吸血されないための行動をとる

ヤマビルに吸血されないためには、ヤマビルを意識した行動をとることも重要となります。具体的には、以下のような行動をとりましょう。

【ヤマビルに吸血されないための行動】

 吸血されていないか確認する

 休憩する前にヤマビルがいないか確認する

 休憩場所に日当たりの良い場所を選ぶ

 ザックなどの持ち物を地面に置かない

 休憩後にザックを背負う際はヤマビルが付いていないか確認する

 地面に直接座らない

 

ヤマビルにかまれる可能性があるのは、行動中だけではありません。休憩場所にヤマビルが潜んでいる可能性があるため、休憩前に周囲にヤマビルがいないか確認しましょう。ヤマビルは乾燥に弱いため、日当たりの良い場所や乾燥している場所を休憩場所に選ぶことも効果的です。

また、持ち物を地面に置いたり、地面に直接座ったりすることでも、ヤマビルに吸血される可能性があります。休憩後にザックを背負う際は、ザックにヤマビルが付いていないか確認してから装着しましょう。

 

ヤマビルにかまれたときの対処法

Photo by やまDX (神奈川県 大山山道ヤマビルに注意看板)

どれだけヤマビル対策をおこなっていても、ヤマビルにかまれる可能性はゼロではありません。万が一の事態に備えて、ヤマビルにかまれたときの対処法を把握しておきましょう。

ヤマビルにかまれたときの対処の手順を紹介します。

1.ヤマビルを傷口から離す

2.傷口の手当てをする

 

 ヤマビルを傷口から離す

ヤマビルにかまれているのに気づいたら、まずは傷口から離しましょう。力ずくで引き離せますが、傷口が広がる可能性があるため、おすすめしません。ヤマビルを取り除く方法として、以下の方法をおすすめします。

【ヤマビルを傷口から離す方法】

 ヤマビル用スプレーや塩水をかける

 塩をふりかける

 ライターの火を当てる

 

ヤマビルにかまれないように使用するスプレーは、ヤマビルに直接噴射することで傷口から引き離せます。塩をかけることでも取り除けるため、少量の塩を持ち歩くこともおすすめです。また、ライターの火で取り除く方法もありますが、その際は火傷をしないように細心の注意を払いましょう。

 

 傷口の手当てをする

ヤマビルが出すヒルジンの影響によって、傷口からの出血はなかなか止まりません。しかし、命に関わるほどの出血ではないため、落ち着いて行動することが重要です。

ヤマビルを傷口から離したら、傷口を水で洗浄しましょう。傷口を絞るように洗うことでヒルジンが排出されるため、短時間で血が止まりやすくなります。後々出てくるかゆみを抑えるために抗ヒスタミン剤を傷口に塗って、その上から絆創膏やガーゼで押さえましょう。

 

 まとめ

ヤマビルの出すヤマジンによって傷口からの出血は止まりにくいものの、基本的に命に関わることはありません。しかし、かゆみや蕁麻疹、発熱、眩暈などの症状を引き起こす可能性があるため、登山をするのであればヤマビル対策が必須です。

ヤマビルにかまれないようにする方法として、ヤマビル用スプレーの使用は効果的です。そのほかにも、ヤマビルにかまれないような服装選びや行動も重要であるため、本記事で紹介した服装選びや行動例をぜひ参考にしてください。

また、どれだけ対策をしていても、肌にヤマビルが付着してしまう可能性はあります。その際は、スプレーや塩・ライターなどを活用して傷口からヤマビルを取り除きましょう。洗浄した傷口に抗ヒスタミン剤を塗布して、絆創膏などで傷口を覆うと手当は完了です。

 

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