香川県には初心者向けの低山がたくさん！日帰りハイキングを楽しもう

 

香川県というと真っ先に思い浮かべるのが「うどん」ではないでしょうか？うどん県とも称されるほど、うどんのイメージが強い香川県ですが、じつは初心者や子ども連れのファミリーでも絶景ハイキングをたのしめる低山がたくさんあるんです。今回は特におすすめのハイキングスポットをご紹介していきます。

 

 

 飯野山（いいのやま）

出典：photoAC

 飯野山の基本情報

【山名】飯野山（標高：421.87 ｍ）

飯野山（いいのやま）は香川県の讃岐平野に位置する標高421.87mの低山です。新日本百名山の一つに選ばれ、美しい山容から讃岐富士（さぬきふじ）とも呼ばれています。山の西側には土器川（どきがわ）、東側には大束川（だいそくがわ）が流れており、地元住民や登山家から身近な低山として親しまれています。山頂の展望台からは讃岐平野を一望する絶景をたのしむことができます。サクセスもよく、初心者や子ども連れのファミリーにおすすめのハイキングスポットです。

 

 飯野山の見どころ

出典：photoAC

飯野山の見どころは讃岐富士とも称されるその美しい山容です。皇子神社の側にある宮池からは、飯野山の山頂から昇る朝日が宮池に反射する「Wダイヤモンド讃岐富士」という四国八十八景に選ばれた、美しい景色を見ることができます。山頂展望台からは讃岐平野を見渡す絶景を望むことができるほか、ハイキングコースは展望がいいため、ハイキング中に360°の景色を楽しむことができます。また、山頂には巨人伝説が残る巨人の「おじょもの足跡」や安養寺奥の院飯野山薬師堂や不動尊などがあります。

 

 飯野山おすすめ初心者ハイキングコース

飯野山の登山口には西側の「飯野町登山口」と南側の「飯山町登山口」、北側の「坂出登山口」の3つが存在しています。それぞれの登山口を起点として3つのハイキングコースが整備されており、その中でも歩きやすい定番コースとして、初心者や子ども連れのファミリーにおすすめなのが「飯野町ルート」です。

【登山口】

飯野町登山口

【アクセス】

自動車の場合：『瀬戸中央自動車道路 坂出インター』から国道11号線と喧噪194号線を経由して、8分ほどで『弥生の広場駐車場』に到着します。

《駐車場》

弥生の広場駐車場

• 台数：約100台
• 料金：無料
• トイレ：あり

 

電車・バスの場合：『琴参バス　レオマ宇多津線 NEWレオマワールド行』に乗車して『山根西』で下車します。その後、徒歩15分ほどで『飯野町登山口』に到着します。

 

 

 大麻山（おおさやま）

出典：photoAC

 大麻山の基本情報

【山名】大麻山（標高：616.3ｍ）

大麻山（おおさやま）は香川県の西に位置する標高616.3mの低山です。象頭山（標高538m）と隣接しており、瀬戸内海国立公園や天然記念物に指定されています。大麻山や象頭山を合わせた一帯は琴平山と呼ばれており、山中の金刀比羅宮への参拝が有名なため、「こんぴらさん」の愛称で呼ばれることもあります。大麻山の周辺には多数の古墳が見つかっており、「有岡古墳群」として国定史跡に指定されています。山頂からは讃岐平野や瀬戸内海を一望する大パノラマを眺めることができます。

 

 大麻山の見どころ

出典：photoAC

大麻山は金刀比羅宮へ参拝する参拝客がたくさん訪れる人気スポットとして知られています。また、大麻山と象頭山はあわせて名勝地にも認定されています。山頂からは讃岐富士の名称で親しまれている新日本百名山の飯野山がそびえる讃岐平野や瀬戸大橋がかかる瀬戸内海を一望する絶景パノラマビューが広がっています。

 

 大麻山おすすめ初心者ハイキングコース

大麻山のハイキングコースには主に2つの登山口があります。1番定番のコースは金刀比羅宮の参道を登り奥社から大麻山登山道に入って山頂を目指すコースです。登山道は整備されており、多くの人が訪れるので初心者や子ども連れのファミリーでも安心して登ることができます。山頂をさらに10分ほど進むと展望台があり、そこからの絶景をたのしむことができます。

【登山口】

金刀比羅宮

【アクセス】

自動車の場合：『高松自動車道 善通寺インター』から国道319号線を進み、琴平町榎井交差点を右折して県道206号線に入ると2分ほどで『琴平参拝駐車場』に到着します。

《駐車場》

琴平参拝駐車場

• 台数：約44台
• 料金：500円（1日1回）
• トイレ：なし

 

電車・バスの場合：『JR土讃線 琴平駅』から徒歩12分ほどで『こんぴら表参道』に到着します。

 

 

 屋島（やしま）

出典：photoAC

 屋島の基本情報

【山名】屋島（標高：292ｍ）

屋島（やしま）は香川県高松市の位置する瀬戸内海に面した標高292mの台形の山です。南北に伸び長い台形の地形が特徴で、周辺は屋島地区と呼ばれ、多くの歴史的な遺跡とめずらしい台形の地形を有することで、国定の史跡と天然記念物に指定されています。香川県を代表する観光地の1つとして開発されており、南嶺山上までは屋島スカイウェイが通っているため車でアクセスすることができます。展望スポットがたくさん存在し、瀬戸内海や高松市街のさまざま景色をたのしむことができます。

 

 屋島の見どころ

出典：photoAC

屋島は見どころ満載のおすすめスポットです。低山ながらもすばらしい絶景を望むことができる展望ポイントが多数存在しています。南嶺の獅子ノ霊巌（ししのれいがん）からは高松市街や瀬戸大橋、琴平山や五色台などを一望することができます。また、ここから見る夕景は「四国八十八景」や「日本の夕陽百選」に選ばれており、夜景は「日本夜景遺産」や「夜景100選」に選ばれるなど、多くの人々を魅了するすばらしい景色を有しています。また、南嶺には談古嶺（だんこれい）というもう一つの展望ポイントがあり、そこからは源平合戦の屋島古戦場や五剣山を望むことができます。北嶺の遊鶴亭（ゆうかくてい）からは瀬戸内海に浮かぶ多島海の景色を見ることができ、南嶺の2つの展望スポットとあわせて「屋島三大展望」と呼ばれています。他にも長崎ノ鼻古墳（ながさきのはなこふん）や、長崎ノ鼻砲台跡、源平屋島古戦台、屋嶋城城門跡、千間堂跡（せんげんどうあと）、屋島経塚（やしまきょうづか）などなど見どころ満載です。

 

 屋島おすすめ初心者ハイキングコース

屋島は様々なハイキングコースをたのしむことができます。登山道は整備されているため、歩きやすく初心者や子ども連れのファミリーでも気軽に登ることができます。代表的なコースは南嶺から北嶺にかけて歩くコースです。屋島登山道・遍路道を通って南嶺の山頂を目指し、南嶺から北嶺横断ルートをとって北嶺を目指します。体力に自信のある方は遊鶴亭から長崎ノ鼻古墳まで足を伸ばすのもおすすめです。

【登山口】

屋島登山道・遍路道登山口

【アクセス】

自動車の場合：『高松自動車道 高松中央インター』から県道43号線を進み、詰田川西交差点を右折して国道11号線に入って、そのまま6.6kmほど進みます。屋久島西町交差点を左折して14号線に入って道なりに進んでいくと登山口に到着します。

《駐車場》

遍路道登山口付近

• 台数：5〜6台
• 料金：無料
• トイレ：なし

電車・バスの場合：『琴電支度線 琴電屋島駅』から徒歩18分ほど。

 

 

 香川県には子供と一緒に楽しめる山がたくさん！香川の山を歩こう

 

香川県で初心者や親子におすすめのハイキングコース3選はいかがでしたでしょうか？香川県にはゆっくりと家族でハイキングをたのしめる山がたくさんあります。今回ご紹介した山は日帰りで気軽にチャレンジできる山ばかりです。休日は絶景ハイキングがたのしめる魅力たっぷりな香川県の山にお出かけしてみてはいかでしょうか？

 

【登山・ハイキング時の注意点】

・登山・ハイキングはしっかりとした装備をご準備のうえで行って下さい。

（くるぶしまである登山靴や厚手の靴下、雨具、防寒着、ヘッドライト、帽子、ナップザック、速乾性のインナー類、食料、水など）

・山によっては登山路が複数あり、分岐などもあるため事前に登山ルートの確認をしっかりと行った上で、地図とコンパスも携帯するようにしてください。

・登山届と山岳保険はもしもの時はとても役立ちます。届け出を忘れずにしておきましょう！

・登山経験や体力、当日の天候などによって登山ルートの難易度が変わりますので、ご自身の体力に合わせて、無理のない計画で登山を楽しんでください。

 

※登山道の状況や交通網、また駐車場や関連施設などの情報は天候や災害によって変わっている可能性もあります。登山にお出かけの際は最新情報を公式HPなどでしっかりとご確認した上で計画的にお楽しみください。