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レディース登山パンツの選び方|種類や季節ごとのおすすめも紹介
登山パンツには虫や怪我・紫外線から体を守るといった役割があり、いい加減に選ぶことで効果は半減してしまいます。そこで、本記事ではレディースの登山パンツの種類や選び方を解説します。後半では季節別におすすめの商品を紹介しているため、これから登山を始めたい女性の方はぜひ参考にしてください。
目次
登山パンツの種類
出典:PIXTA
レディースの登山パンツには、以下の4種類があります。
ロングパンツ
ショートパンツ・ラップパンツ
コンバーチブルパンツ
スカート
以下の表で登山パンツの特徴をまとめました。
向いている季節 | ストレッチ性 | 速乾性 | 保温性 | 通気性 | |
ロングパンツ | 年中 | △ | △ | ◎ | △ |
ショートパンツ・ラップパンツ | 夏 | ◎ | ◎ | × | ◎ |
コンバーチブルパンツ | 年中 | ◎ | 〇 | ◎ | 〇 |
スカート | 夏 | ◎ | ◎ | × | ◎ |
ロングパンツ
ロングパンツとは、足全体を覆う丈の長さが特徴の登山パンツで、一年を通して着用できます。
足首までガードできるため、紫外線や虫・怪我から体を守りやすい点が魅力です。保温性も高く、冬の雪山でも活躍するアイテムです。商品数が多く、気に入るものが見つかるでしょう。
肌の隠れている部分が多いことから汗で蒸れやすく、夏など汗を大量にかくシーンでは不快に感じる場合があります。
ショートパンツ・ラップパンツ
ショートパンツとは、膝上までの丈の長さが特徴の登山パンツです。一方、ラップパンツとは、ウエストや裾が巻き付ける形状や打ち合わせる形状となっている登山パンツです。一見スカートに見えるものの、構造はズボンになっています。ショートパンツ・ラップパンツともに夏の登山時の着用に向いています。
膝下は登山パンツに覆われておらず、脚を動かしやすい点が魅力です。通気性の良さから汗をかいても蒸れにくく、夏でも快適に着用できます。しかし、転倒時に怪我をしやすくなるなど肌を出しているからこそのデメリットがある点も覚えておきましょう。
コンバーチブルパンツ
コンバーチブルパンツとは、膝下部分をファスナーで分離できる点が特徴の登山パンツです。気温によって切り離して調整することで、一年を通して着用できます。
膝下の部分を着脱することでロングパンツとショートパンツといった2パターンの履き方が可能です。日中と朝晩の気温差が激しい場合でも安心でしょう。しかし、ファスナーが肌に当たることで履き心地が悪いと感じる場合があります。
スカート
スカートとは、筒状のデザインが特徴の登山パンツです。丈は膝上までであり、夏の登山時の着用に向いています。
トイレの際にスカートを下げる必要はなく、トイレがしやすい点がメリットです。山に設置されているトイレが和式の場合、ズボンスタイルよりもスカートの方が楽に用を足せます。また、スカートでおしゃれの幅が広がる点も魅力です。急斜面ではスカートの中が他の登山者に見えてしまう場合があるため、急斜面や急な階段を上る登山の着用には向いていません。
タイツ
タイツとは保温効果や疲労軽減効果のある衣服で、登山パンツではありません。
適度に足に圧をかけることで血流が良くなり、登山による疲労を軽減できます。足全体をタイツで覆えるため、高い保温効果を期待できる点も魅力です。枝や爪でひっかかりやすく、ズボンに比べると耐久性の低い点がデメリットです。
タイツのみでも着用できるものの、登山パンツと重ねて着用することがおすすめです。ショートパンツでもタイツの着用で虫や怪我から体を守れたり、さらなる高い保温効果を得られたりします。スカートの場合は他の登山者にスカートの中が見えないように配慮できます。さまざまな色のタイツが販売されており、コーディネートの幅が一気に広がる点も嬉しいポイントです。
女性の登山パンツの選び方
出典:photoAC
女性が登山パンツを選ぶ際は、以下の3点を意識することがおすすめです。
機能性で選ぶ
履き心地で選ぶ
登山する季節で選ぶ
この中でも特に重要なのは、機能性で選ぶことです。機能性の低い登山パンツを選んだ場合、脚を動かしにくかったり、汗冷えをおこしたりなどさまざまなトラブルを引き起こしてしまいます。登山パンツを選ぶ際にどのような機能を確認すべきか理解しておきましょう。
機能性で選ぶ
登山服における機能性とは、衣服に備わっている働きを意味します。登山パンツの種類や商品によって機能性は大きく異なるため、選ぶ際は必ず確認しておきましょう。
登山パンツを選ぶ際に確認すべき機能には、以下のようなものがあります。
ストレッチ性
保温性
速乾性
耐久性
ストレッチ性
ストレッチ性とは伸縮性を意味する言葉で、脚の動きやすさに影響を与えます。
登山では何度も脚を動かしながら登頂を目指すため、脚が動かしにくい場合は必要以上に疲れてしまいます。ストレッチ性の低い登山パンツでは十分に脚を上げられず、必要以上に体力を消費してしまうのです。
登山パンツを選ぶ際は生地に伸縮性はあるか、膝の曲げ伸ばしがスムーズにおこなえるかを確認して、ストレッチ性が高いものを選びましょう。
保温性
保温性とは温度を保つ性質を意味する言葉で、特に寒い時期に着用する登山パンツに必要です。
冬に登る場合や標高の高い山に登る場合、気温の低い状態で行動する必要があります。保温性の低い登山パンツの場合、体が冷たくなって動かしにくくなるでしょう。さらに、深部体温が35度を下回る低体温症になると、最悪の場合は命を落とすことも。
登山パンツを選ぶ際は保温性の高いものを選び、体温の低下を防止することが必要です。
速乾性
速乾性とは乾きやすさを意味する言葉で、体温に影響を与えます。
登山中は雨や雪に加えて、汗によっても衣服が濡れます。速乾性の低い登山パンツを選んだ場合、雨や雪・汗によって衣服が濡れた状態が続くことで、体温は下がってしまいます。
低体温症にならないために、ポリエステルなど速乾性に優れた素材を使用している登山パンツを選びましょう。
耐久性
耐久性とは壊れにくさを意味する言葉であり、着用できる回数に影響を与えます。
耐久性の低い登山パンツを選んだ場合、数回~数十回の洗濯で生地が傷んでしまいます。また、登山中に岩や枝にこすれることで敗れることも。
耐久性の低いパンツでは怪我から体を守る効果が半減するため、ポリエステルやナイロンなど耐久性の高い素材を用いているものを選びましょう。
履き心地で選ぶ
登山パンツの履き心地は、サイズ感や素材・構造などさまざまな要因の影響を受けます。
履き心地の悪い登山パンツを選んだ場合、体にフィットしていない不快感から登山に集中できなくなり、十分に楽しめません。また、衣服の締め付けや汗蒸れによって、肌に炎症が起きる場合もあります。登山パンツを選ぶ際は、試着して履き心地を確認することがおすすめです。
登山する季節で選ぶ
季節によって、天候の特徴や気温は異なります。同じ季節であっても、雨と晴れで気温に差があると感じた経験のある人は多いでしょう。
登山する季節にふさわしい登山パンツを着用していない場合、暑さや寒さによって体調を崩してしまう場合があります。回復しなければ、途中で諦めて下山しなければならないことも。
登山パンツを選ぶ際は、季節に応じた素材や長さの登山パンツを選び、体温超制をおこないましょう。寒い時期の登山の場合には、保温性の高い素材を用いたロングパンツがおすすめです。
春・秋の登山におすすめのレディース登山パンツ
春(3~5月)と秋(9~11月)の平地の平均気温は15~25度程度であり、過ごしやすい気温となっております。暑すぎず、寒すぎずといった快適な気温であるため、初心者でも登山に挑戦しやすい季節です。しかし、朝晩は日中よりも気温が下がるため、防寒対策は必要となります。
【春・秋の登山 一般的な服装例】
【ベースレイヤー】ウール
【ミドルレイヤー】シャツ
【アウターレイヤー】ソフトシェル
【ボトムス】コンバーチブルパンツ
バーブサーマルパンツ(THE NORTH FACE)
バーブサーマルパンツは、伸縮性・防風性・保温性に優れたロングパンツです。春・秋の肌寒いときでも、裏起毛によって体温を維持しやすくなっています。太ももの脇にはベンチレーションがついているため、行動中に汗をかいた際には効果的に熱を排出できる点も魅力です。
裾に向けて細くなるテーパードシルエットを採用しており「登山の服装もスタイル良く見せたい」人に向いています。
サイズ展開 | S/M/L/XL |
素材 | Apex Aerobic Thermal ECO(ナイロン92%、ポリウレタン8%) |
重量 | 公式サイトに記載なし |
カラー | ケルプタン、ブラック、サルファーモス |
ティフォン 50000 ストレッチ トレック パンツ(MILLET)
ティフォン 50000 ストレッチ トレック パンツは、防水透湿性の高いロングパンツです。防水トレックパンツでありながらもスリムなシルエットであるため、雨が降っていないときでも違和感なく着用できます。裏地のしなやかな15Dニット素材によって履き心地のよい点が魅力です。フロント両サイドのベンチレーション機能のあるポケットによって、熱はこもりにくくなっています。
サイズ展開 | XS/S/M/L |
素材 | ナイロン |
重量 | 162g |
カラー | ブラック/ネイビー |
夏の登山におすすめのレディース登山パンツ
夏(6~8月)の平地の平均気温は25~30度となっており、汗のかきやすい季節です。熱中症や脱水・低体温症は重症化すると命に関わるため、着用する衣服は慎重に選ぶ必要があります。
【夏の登山 一般的な服装例】
【ベースレイヤー】ポリプロピレン
【ミドルレイヤー】化繊インサレーション
【アウターレイヤー】ソフトシェル
【ボトムス】スカート+タイツ
ショートパンツ トレッカーズ 3.0 ショーツ アジアンフィット ウィメンズ(MAMMUT)
ショートパンツ トレッカーズ 3.0 ショーツ アジアンフィット ウィメンズは、速乾性や撥水性の高いトレッキングやハイキング用のショートパンツです。軽量でもあることから、登山だけではなく、多目的に使用できます。洗練されたデザインが特徴であり、スタイルをすっきり見せたい人やおしゃれにこだわりたい人の着用におすすめです。
サイズ展開 | XS/S/M/L/XL |
素材 | |
重量 | 140 g |
カラー | dark sand / iguana / black / steel |
STYLE FREE by CW-X スポーツタイツ(WACOAL)
STYLE FREE by CW-X スポーツタイツは、ライトな履き心地が魅力のタイツです。独自の段階着圧設計によって、登山中の脚の動きをサポートします。UVカット率は90%以上であるため、ショートパンツやスカートの下に履いておくと日焼け対策になります。登山だけではなく、フィットネスやトレーニング・ヨガにも活用できるため、一着持っておいて損はないでしょう。
サイズ展開 | S/M/L/LL |
素材 | ナイロン |
重量 | 公式サイトに記載なし |
カラー | ブラック |
冬の登山におすすめのレディース登山パンツ
冬(12~2月)の平地の平均気温は2~10度であり、防寒対策を徹底しなければ登山を楽しめません。冬でも行動中にかいた汗によって汗冷えを怒る場合があるため、登山の衣服には保温性に加えて速乾性も必要となります。
【冬の登山 一般的な服装例】
【ベースレイヤー】ウール
【ミドルレイヤー】フリース
【アウターレイヤー】シェルジャケット
【ボトムス】ロングパンツ
エイペックスサーマルパンツ(THE NORTH FACE)
エイペックスサーマルパンツは、保温性とストレッチ性の高いロングパンツです。肌側は起毛によって心地よい肌触りと高い保温性を実現しています。また、4方向に伸びるサイクルストレッチ布帛素材を採用することで、脚の動きを制限しません。生地組織を高密に仕上げることで耐摩耗性を高めており、さまざまなシーンで広く活用可能です。
サイズ展開 | S/M/L/XL |
素材 | APEX Brushed Recycled Polyester |
重量 | 公式サイトに記載なし |
カラー | ブラック/ミックスチャコール |
ドロワット ウォーム パンツ(MILLET)
ドロワットウォームパンツは、高い保温性と肌触りのよさを兼ね備えたロングパンツです。裏起毛の二重織りストレッチ素材を採用していることから、冬の登山でも快適に楽しめます。デザイン性も高く、動きやすさを優先するためにファッションを諦めるなんて必要はありません。前後に便利なポケットも付いており、日常使いとしても違和感なく着用できます。
サイズ展開 | XS/S/M/L |
素材 | ポリエステル |
重量 | 公式サイトに記載なし |
カラー | グリーン/ベージュ/ブラック |
まとめ
登山パンツによって、機能性や履き心地は大きく異なります。機能性が低かったり、履き心地が悪かったりする場合は、登山に集中できずに楽しめないでしょう。保温効果や透湿効果が低い場合には、体調を崩してしまうことも。登山パンツはどれも同じようなものだと考えるのではなく、シーンに応じて適切なものを選ぶ必要があります。
現在さまざまなメーカーから登山パンツが販売されており、その中には高機能でありながらもファッション性の高いものもあります。また、カラータイツを併せて着用することで、コーディネートの幅が広がります。本記事で紹介したおすすめの商品を参考に、登山の準備をおこないましょう。