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登山の服装 ミドルレイヤーとは?種類や選び方、おすすめを徹底解説

公開日 1年前
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登山の服装 ミドルレイヤーとは?種類や選び方、おすすめを徹底解説

登山に必須の持ち物である、ミドルレイヤー。適切にミドルレイヤーを選ばないと、最悪の場合は命に関わる場合があるため、選び方を理解しておきましょう。本記事ではミドルレイヤーの役割や種類についてわかりやすく説明し、後半では選び方やおすすめの商品もご紹介します。

 

 

 

 登山の服装 ミドルレイヤーとは

出典:Adobe Stock

登山の服装のひとつであるミドルレイヤーとは、ベースレイヤー(肌着)とアウターレイヤー(ジャケット)の間に着用する衣服です。ミッドレイヤーとも呼ばれています。

ベースレイヤーの吸った汗を拡散させて保温性を確保することが役割です。たとえば、夏場に外で汗をかいた後、冷房の効いた部屋に入ったシーンを想像してみてください。部屋に入ってすぐは涼しくて気持ちよくても、少し時間が経つと急激に身体が冷えた経験をしている人は多いでしょう。登山も例外ではなく、汗で衣服が濡れた状態が続くと、衣服の汗が乾くときに体温を奪われてしまいます。

ミドルレイヤーは登山をする人にとって、汗冷えによる低体温症を防ぐための重要なアイテムなのです。

 

 ミドルレイヤーとベースレイヤー、アウターレイヤーの違い

ミドルレイヤーと併せて着用するものに、ベースレイヤーとアウターレイヤーがあります。ベースレイヤーとは登山時の衣服の中で一番下に着用する肌着で、素早く汗を吸収することで肌をドライに保つことが役割です。アウターレイヤーとは登山時の衣服の中で一番上に着用するジャケットで、低体温の原因となる雨や雪・風から体を守る役割があります。

着用する順番は、肌に近い方から「ベースレイヤー→ミドルレイヤー→アウターレイヤー」です。登山時に着用する点では共通しているものの、それぞれ役割は異なっており、どれかが一番優れているわけではありません。

 

 登山の服装におけるレイヤリングの重要性

レイヤリングとは重ね着を意味しており、登山ではベースレイヤーとミドルレイヤー・アウターレイヤーの3つを着用することを指します。

登山には基礎代謝の向上やリフレッシュなど多くのメリットがありますが、低体温症になるリスクがあるため、服装には注意が必要です。低体温症とは深部体温が35度以下になる状態であり、筋肉の硬直や血圧の低下・意識障害などさまざまな症状を引き起こし、最悪の場合は死亡することもあります。

低体温症は標高の低い山でも起こりうるため、登山をするのであれば、正しく重ね着をおこない、低体温症を防止しましょう。

 

 ミドルレイヤーの種類

出典:photoAC

一口にミドルレイヤーといっても、種類はさまざまです。主な種類には、以下のようなものがあります。

・シャツ(山シャツ)

・フリース

・化繊インサレーション(行動着)

・化繊インサレーション(保湿着)

・ソフトシェル

・ダウン

 

以下の表で、ミドルレイヤーの種類についてまとめました。

ミドルレイヤーの種類 シャツ フリース 化繊インサレーション(行動着) 化繊インサレーション(保湿着) ソフトシェル ダウン
動きやすさ
保温性
速乾性 ×
着心地
収納力 ×

 

 シャツ(山シャツ)

シャツ(山シャツ)とは登山用の襟がついている衣服です。ミドルレイヤーの中でも老若男女に愛されている種類であり、特にチェック柄のシャツは登山の王道スタイルといえるでしょう。

通気性や防風性に優れていながらも軽量であることから、心地よく重ね着できます。寒い時には襟を立てたり、暑いときにはボタンを好きな箇所のボタンを開けたりと体温調節をしやすい点も魅力です。一方、フリースなど他の種類に比べて保温性が劣る点がデメリットです。

春と夏・秋に登山するときや登り始めで少し寒さを感じるときの着用に向いています。

【手持ちの服で代用できるものの例】

化繊素材やウール素材のシャツで代用可能です。夏など暑い時期であれば通気性・吸湿性の高い化繊素材、冬など寒い時期であれば保温性の高いウール素材のものがおすすめです。ただし、速乾性の低い綿は体を冷やす要因となるため、綿のシャツは避けましょう。

 

 フリース

フリースとは、ポリエステルの起毛素材を使用した衣服です。

通気性や伸縮性・速乾性が高く、汗による不快感を軽減できます。水に濡れても温かい状態を維持できる点も魅力です。しかし、かさばりやすい点がデメリットであり、着用していないときは場所を取ることから携帯性は低くなっています。

保温性や防風性の高さから行動中の着用におすすめです。しかし、ダウンに比べると保温力が劣ることから、寒い時期や雪山を登るときはダウンなど保温性の高いミドルレイヤーを着用しましょう。

【手持ちの服で代用できるものの例】

街での着用を想定しているフリースで代用できます。しかし、登山用のフリースよりも保温性が高いものが多く、行動中に着用すると汗をかきすぎる場合があります。普段使用しているフリースで代用するのであれば、汗のかきやすい時期や行動中の使用は避けましょう。

 

 化繊インサレーション

化繊インサレーションとは、化学繊維でできた中綿が入っている衣服です。休憩のときに着用する保温着と行動中に着用する行動着の2種類があり、それぞれ用途は異なります。

水に濡れても保温力を失わず、汗をかいても温かい状態が続く点は保温着と行動着で共通しています。速乾性が高いうえに、自分で洗濯も簡単にできることから、手入れに困りません。行動着の方が保温着よりも通気性が高い点で異なっており、休憩時に行動着を着用した場合、通気性の高さゆえに寒さを感じる可能性があります。

水に濡れても温かさを保てることから、沢を登るときや雨が降りそうな天候のときの着用におすすめです。

【手持ちの服で代用できるものの例】

登山専門のブランドでなくとも、化繊インサレーションの衣服を提供しているメーカーがあります。登山時の利用を想定しない商品の場合は、風の吹きこみを抑える仕様になっていない場合があり、風が吹き込まないような対策が必要です。

 

 ソフトシェル

ソフトシェルのミドルレイヤーは、中綿が入っておらず、シェル素材のみで形成されています。ペラペラな素材であり、見た目はウインドブレーカーに似ています。

伸縮性・透湿性・防風性に優れている点が魅力です。防水ではないものの撥水性が高いため、多少の雨なら弾けます。他の素材に比べると保温性は低い点がデメリットです。

防風性と撥水性の高さから、風が強くて寒さを感じるときや小雨が降っているときの着用に向いています。春や秋であれば、アウターレイヤーとしてもマルチに使用可能です。

【手持ちの服で代用できるものの例】

登山専門のブランドでなくとも、ソフトシェル素材の衣服を提供しているメーカーはあります。しかし、登山用と比べると機能的に劣る場合があるため、商品の特徴を理解したうえで利用しましょう。たとえば、透湿性が劣っている場合には、結露で湿りすぎないように気温の低すぎる場所での着用を避ける必要があります。

 

 ダウン

ダウンとは水鳥の羽根の間に生えている綿毛のことです。防寒着というと、ダウンを一番に思い浮かべる人も多いでしょう。

ダウンの毛には羽軸がなく、柔らかい点が特徴です。綿毛の間に温かい空気を溜めることで保温する仕組みとなっており、軽量でありながらも抜群の保温性を発揮しています。一方、水に濡れると空気を溜められなくなり、保温性を失う点がデメリットです。また、摩擦で中身が飛び出す場合があり、取り扱いには注意が必要です。

行動中の着用は熱がこもりすぎるうえに汗の発散力は低いため、テント泊や食事で休憩するときの着用をおすすめします。

【手持ちの服で代用できるものの例】

街での着用を想定したダウンであっても、薄いものであれば、登山用のダウンの代用になります。しかし、登山用よりも伸縮性が低く動きにくかったり、丈が短かったりする場合がある点に注意が必要です。

 

 ミドルレイヤー選びのポイント

出典:Adobe Stock

ミドルレイヤーの種類によって特徴は異なるため、着用するタイミングにふさわしいものを選びましょう。着用タイミングで選ぶ際は、以下の点を意識すると選びやすくなります。

 

 行動中・休憩中のどちらで着用するのか

行動中に汗をかくのであれば通気性の高いもの、休憩中であれば保温性の高いものを選びましょう。

 

 水に濡れる可能性はあるか

水に濡れる可能性がなければ、速乾性よりも他の機能を優先できます。しかし、雨や沢登りなどで水に濡れる場合は速乾性の高いものを選びましょう。

 

 どの季節に着用するか

夏など暑い季節には通気性や速乾性の高いもの、冬など寒い季節には保温性の高いものを選びましょう。

 

登山の初心者の中には「ダウンとフリースどちらを選べばよいの?」と思う人もいるでしょう。通気性の高いフリースは行動時の着用に、保温性の高いダウンは休憩時の着用に向いています。どちらにもメリット・デメリットがあるため、両方とも用意して持っていくことがおすすめです。

 

 

 春・秋の登山におすすめのミドルレイヤー

登山における春とは3~5月ごろであり、秋は9~11月ごろです。平地の平均気温は15~25度であり、標高が100m上昇するにつれて0.6度下がります。

春と秋の登山は気温が穏やかであるため、快適に登山を楽しめます。しかし、朝晩の冷え込みは厳しいため、油断せずに適切な服装を選びましょう。

以下で、春と秋の登山に多い服装の例を紹介します。

【春・秋の登山一般的な服装例】

メンズ
【ベースレイヤー】ポリエステル

【ミドルレイヤー】フリース

【アウターレイヤー】ソフトシェル

【ボトムス】ロングパンツ
レディース
【ベースレイヤー】ウール

【ミドルレイヤー】シャツ

【アウターレイヤー】ウィンドブレーカー

【ボトムス】ロングパンツ

 

 メンズ・ナノ・パフ・ジャケット(patagonia)

 

 

春・秋の登山におすすめのミドルレイヤーとして、Patagoniaのメンズ・ナノ・パフ・ジャケットを紹介します。

保温性と防風性・耐水性に優れながらも、総重量が337gと軽量であり、長時間着用していても疲れにくい点が魅力です。収納性の高さから持ち運びにも適しており、寒さを感じたら鞄から取り出してすぐに着用できます。

カラーは5色展開で、タウンユースとしてもおしゃれに着用できる万能アイテムです。

サイズ展開 XS/S/M/L/XL/XXL
素材 化繊インサレーション
重量 337g
カラー グリーン/ブラック/ネイビー/レッド/ブルー

 

 

 夏の登山におすすめのミドルレイヤー

登山における夏とは6~8月ごろです。平地の平均気温は25~30度となっています。

夏は気温が高いため、熱中症にならないような対策が必要です。ゲリラ豪雨の発生が多い季節であり、事故を起こさないためにも、遭遇した際には近くのシェルターへ避難しましょう。

以下で、夏の登山に多い服装の例を紹介します。

【夏の登山一般的な服装例】

メンズ
【ベースレイヤー】ポリエステル

【ミドルレイヤー】シャツ

【アウターレイヤー】ソフトシェル

【ボトムス】ショートパンツ
レディース
【ベースレイヤー】ポリプロピレン

【ミドルレイヤー】化繊インサレーション

【アウターレイヤー】ソフトシェル

【ボトムス】ショートパンツ

 

 メンズ ゴーストウィスパラーULフーディ (Mountain Hardwear)

 

 

夏の登山におすすめのミドルレイヤーとして、Mountain HardwearのゴーストウィスパラーULフーディ(メンズ)を紹介します。

189gと超軽量であるうえにコンパクトに収納できることから、携帯しやすい点が魅力です。通常ダウンには湿気で保温性を失うデメリットがあるのに対し、ゴーストウィスパラーULフーディでは羽根がつぶれにくい仕様となっています。動きやすさや保温性・収納性といったダウンのいいとこ取りをした商品です。

男性用の商品ではあるものの、サイズが合えば女性でも着用できます。

サイズ展開 S/M/L
素材 ナイロン
重量 189g
カラー ダーク亜鉛・デザートレッド・ゴールデンブラウン・ダークストーム・ブラックセージ・暗闇の夜明け

 

 

 冬の登山におすすめのミドルレイヤー

登山における冬とは12~2月ごろです。平地の平均気温は2~10度です。

冬の雪山は他の季節よりも登山者が少なく、静かな環境で山と向き合えます。低気温で空気中の水蒸気やちりが少なく、青く澄み切った空に魅了されるでしょう。

以下で、冬の登山に多い服装の例を紹介します。

【冬の登山一般的な服装例】

メンズ
【ベースレイヤー】ウール

【ミドルレイヤー】フリース

【アウターレイヤー】ハードシェル

【ボトムス】ロングパンツ
レディース
【ベースレイヤー】ウール

【ミドルレイヤー】ダウン

【アウターレイヤー】ハードシェル

【ボトムス】ロングパンツ

 

 レディース アストロライトジャケット(THE NORTH FACE)

 

 

冬の登山におすすめのミドルレイヤーとして、THE NORTH FACEのアストロライトジャケット(レディース)を紹介します。

ダウンの羽根が一か所に偏ることを防ぐバッフル構造となっており、いつまでも着心地の良い状態が続きます。シンプルなデザインでどのようなアウターレイヤーともコーディネートしやすい点が魅力です。冷気が侵入するコールドスポットを少なく抑えることで、高い保温性を実現しています。

こちらは女性向けの商品であり、別で男性向けの商品も販売されています。サイズや色展開が異なっているため、興味がある男性の方はアストロライトジャケット(メンズ)をご確認ください。

サイズ展開 S/M/L/XL
素材 ナイロン
重量 約235g(Mサイズ)
カラー ブラック・ミリタリーオリーブ・レザーブラウン・ニュートープ・ホーソンカーキ

 

 まとめ

登山で着用するミドルレイヤーはただ保温するだけではなく、汗を拡散させる役割があります。適切なミドルレイヤーを選ばない場合、低体温症になってしまう可能性があるため、レイヤリングは正しくおこないましょう。

ミドルレイヤーにはシャツやフリース・化繊インサレーションなどさまざまな種類があります。保温性が高いものや速乾性が高いものなど、種類によって特徴が異なるため、着用するタイミングに応じたものを選ぶ必要があります。

いきなり登山の衣服をベースレイヤーからアウターレイヤーまで揃えるとなると、多くのお金がかかってしまいます。ミドルレイヤーの中には身近にある衣服で代用できるものもあるため、本記事を参考にしてどの衣服を山に持っていくか検討してください。

 

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