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防水リュックの選び方|防水と完全防水の違いやおすすめアイテムを紹介
防水リュックは、雨や水しぶきから荷物を守る機能が備わっており、登山やキャンプ、アウトドア活動には欠かせないアイテムです。本記事では、防水リュックのタイプや選び方、おすすめの防水リュックを紹介します。登山グッズを揃えたい方は、ぜひ参考にしてください。
目次
防水リュックは、登山やアウトドア活動では欠かせないアイテムです。雨や水しぶきから荷物を守るため、荷物が濡れないように設計されています。しかし、さまざまな種類の防水リュックが販売されており、どれを選べばよいか悩んでいる方も多いでしょう。
そこで本記事では、防水リュックのタイプや選び方について、わかりやすく解説します。後半では、おすすめの防水リュックを紹介するため、防水リュックの購入を検討している方や登山グッズを揃えたい方は、ぜひ参考にしてください。
防水リュックとは
出典:Adobe Stock
防水リュックとは、高い防水性能を持つリュックです。雨や水しぶきから荷物を守り、中身が濡れないように設計されています。登山や旅行などのアウトドア活動のほか、通勤・通学など、さまざまなシーンで活躍します。
特に登山においては、防水リュックは欠かせません。山の天候は急激に変わる場合があるため、突然の雨にも対応できるように準備しておくことが重要です。また、川や滝などの水場を横切る際にも、水しぶきから荷物を守れます。荷物が濡れるリスクを軽減することで、安心して登山に専念することが可能です。
防水と撥水の違い
防水と撥水は、どちらも水に対する素材の性能である点で共通していますが、その特性は異なります。
防水とは、水を遮断して内部に侵入させない性能です。雨や水しぶきに対して強い保護力を発揮しますが、防水性が高いほど通気性が低くなります。
一方、撥水とは、素材表面で水を弾く性能です。撥水性のある素材は、水滴が表面にとどまらず、すぐに滑り落ちるように設計されています。軽い雨や水しぶきには対応できますが、強い雨や長時間の水中には耐えられません。ただし、通気性は高く、蒸れにくい特性があります。
防水と完全防水の違い
防水と完全防水は、どちらも水の侵入を防ぐ性質をもっていますが、耐性のレベルが異なります。
防水は、ある程度の水に対して耐性があり、雨や水しぶきなど日常的な状況下での水の侵入を防げます。しかし、強い水圧や長時間の水中には耐えられません。
一方、完全防水とは、水の侵入を完全に遮断する性能です。通常の防水性能に加えて、より厳しい状況下での使用に耐えられるように設計されており、高い水圧や長時間の水中にも耐えられます。
防水リュックのタイプ
出典:Adobe Stock
防水リュックを大きく分けると、ロールトップタイプとジッパータイプの2種類に分けられます。主なメリット・デメリットを以下の表にまとめました。
メリット
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デメリット
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ロールトップタイプ
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・開口部からの水の侵入をほぼ防げる
・開口部を折る回数で容量を調整できる
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・開閉に手間がかかる
・底にある荷物にアクセスしにくい
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ジッパータイプ
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・開閉が簡単で荷物を取り出しやすい
・底にあるアイテムを取り出しやすい
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・ジッパー部分から水が侵入しやすい |
上記からわかる通り、ロールトップタイプとジッパータイプのどちらが優れているというわけではありません。ロールトップタイプには防水性の高さや調節できる容量といった魅力があるのに対し、ジッパータイプには荷物にアクセスしやすいという魅力があります。防水性と荷物の取り出しやすさのどちらを優先するかによって、向いているタイプは異なるでしょう。
ロールトップタイプ
ロールトップタイプとは、開口部を折りたたんで閉じることで防水性を確保するタイプのリュックです。
開口部を折りたたんで固定するため、開口部からの水の侵入をほぼ防げます。開口部を折る回数で容量を調整でき、荷物の量に応じてリュックの容量を変えられる点もメリットです。
一方、開閉に手間がかかる点がデメリットとして挙げられます。リュックを開け閉めする際、折りたたんだ部分を広げて荷物を取り出し、再び開口部を丸めて固定する手間が必要です。また、ロールトップタイプは縦長の形状であるため、リュックの底にある荷物へのアクセスが難しくなっています。
ジッパータイプ
ジッパータイプとは、ジッパーで開口部を開閉するタイプのリュックです。完全防水のリュックの場合、ジッパーにも防水加工が施されています。
開閉が簡単で荷物を取り出しやすいため、必要なタイミングですぐにアクセスできます。また、ロールトップタイプに比べて底にある荷物へのアクセスが容易なのもメリットです
しかし、ジッパー部分から水が侵入しやすい点がデメリットです。防水加工が施された生地やジッパーであっても、高い水圧や長時間の水圧に耐えることは難しくなっています。また、ジッパーの開閉回数が多くなると劣化して、開閉に支障をきたす場合もあります。
防水リュックの選び方
出典:Adobe Stock
登山で大切な荷物を守るためには、防水リュックの選び方は非常に重要です。適切な防水リュックを選ぶことで、さまざまな天候に対応できて、安心して登山を楽しめます。
防水リュックを選ぶ際は、以下の点を意識することがおすすめです。
容量
形状
機能
防水リュックを選ぶ際に、デザインのみで選んでしまうと、「機能性が低くて、使いにくい」「大事な荷物が濡れてしまった」などの問題が生じる場合があります。デザインも防水リュック選びで重要な要素であるものの、快適に使用するために、容量と形状、機能も確認しておきましょう。
容量で選ぶ
防水リュックは、タウンユース向けから登山用まで、幅広いサイズが展開されています。容量が必要な荷物量に対して大きすぎる場合、荷物が安定せずにバランスを崩しやすくなったり、移動時の邪魔になったりします。そのため、防水リュックを選ぶ際は、必要な荷物量や使用シーンに応じて適切な容量を選ぶことが重要です。
以下の表で、容量別におすすめの使用シーンを紹介しています。
容量 | 使用シーン |
19L以下 | タウンユース、通勤・通学、ハイキング、日帰りのツーリング |
20〜29L | タウンユース、1泊2日の旅行、デイハイク |
30〜39L | キャンプ、登山 |
40L以上 | 長期間のキャンプ、山岳登山 |
日帰りで登山する場合、基本的にリュックの容量は39L以下で問題ありません。しかし、宿泊を伴う場合は、テントやテントマット、着替えなど、日帰りよりも必要となる荷物が増えるため、40L以上のものを選ぶことがおすすめです。
形状で選ぶ
前述した通り、防水リュックの形状にはロールトップタイプとジッパータイプが存在します。形状は、防水性と使いやすさに影響するため、防水リュック選びの重要なポイントです。
ロールトップタイプは防水性能が高く、容量を調整しやすいのがメリットです。しかし、開閉に手間がかかり、底の荷物へアクセスしにくいというデメリットもあります。一方、ジッパータイプは開閉がしやすい点がメリットですが、ジッパーから水の侵入が起こりやすいという点がデメリットです。
どちらの形状にもメリット・デメリットがあり、一概にどちらが優れているとは言えません。それぞれの特徴を理解したうえで、自分に適した形状のものを選びましょう。
機能で選ぶ
防水リュックには、撥水加工が施されたものから完全防水のものまで、さまざまな防水性能のものがあります。使用環境や目的に応じて、適切な防水性能のリュックを選びましょう。
例えば、沢登りを行う場合には、完全防水のリュックが最適です。一方、雨が降る可能性があっても沢登りなどで水に濡れる予定がない場合には防水加工が施されたリュックが適しており、安定した天候下の登山では撥水加工が施されたリュックを選ぶとよいでしょう。
使い勝手の良さも、防水リュック選びの重要なポイントです。防水リュックの中には、内外のポケットや仕切りが設けられているものがあります。これらの機能を活用することで、荷物を整理しやすく、必要なタイミングですぐに荷物を見つけて取り出せます。ただし、仕切りが多いほど良いというわけではなく、仕切りが多いと大きな荷物を入れられない場合がある点に注意しましょう。
おすすめの防水リュック
数ある防水リュックの中でも、おすすめのものを紹介していきます。
1.【URBAN EX 2.0 ROLLTOP 20L BACKPACK(CHROME):ユニセックス】
「URBAN EX 2.0 ROLLTOP 20L BACKPACK」は、600Dのポリエステルハイパロンを使用したリュックです。サイズは35cm×45cm×15cmで、容量は20Lです。
高周波ウェルダー加工を施しており、完全防水でありながらも、重量は1kgを切る軽量化に成功しています。人間工学に基づいたショルダーストラップと荷重を分散させるヨークによって、体にかかる負担を軽減できる点も魅力です。
15インチまでのMacbook Proを収納できるため、登山だけではなく、普段使いにも向いています。耐久性も高いため、「通学や通勤で使用できる20Lの防水リュックが欲しい」という方にもおすすめです。
タイプ | ロールトップタイプ |
サイズ | 35cm×45cm×15cm |
容量 | 20L |
重量 | 0.83kg |
素材 | 600D ポリエステルハイパロン |
防水・防塵保護等級 | 記載なし(完全防水) |
2.【B-25 Waterproof Back Pack S 20(LITTLE PRESENTS):ユニセックス】
「B-25 Waterproof Back Pack S 20」は、ポリエステルにPVCコーティングを施したリュックです。サイズは25cm×52cm×18cmで、容量は20Lです。
生地に防水加工を施しており、シームは防水テープによって加工されていることによって、完全防水を実現しています。また、両サイドにメッシュポケットを配置している点も魅力です。ペットボトルが入るサイズであり、飲み物を飲むたびにリュックを肩から下ろして荷物を探る必要はありません。
タイプ | ロールトップタイプ |
サイズ | 25cm×52cm×18cm |
容量 | 20L |
重量 | 記載なし |
素材 | ポリエステル |
防水・防塵保護等級 | 記載なし(完全防水) |
3.【ヴェロシティ PS 23L(ORTLIEB):ユニセックス】
「ヴェロシティ PS 23L」は、ロングセラーのヴェロシティを軽量化したリュックです。サイズは50cm×30cm×16cmで、容量は23Lです。
重量は790gで、最大10kgまでの荷物に対応しています。独自の素材と生地継ぎ目の独自技術、さらに裏面の防水コーティングによって、IP64の防水防塵性能を実現しています。シックなカラー展開によって、登山だけではなく、スーツ姿での通勤時に自然に馴染むデザインです。「通勤バッグとしても使える防水リュックが欲しい」という方におすすめの選択肢となっています。
タイプ | ロールトップタイプ |
サイズ | 50cm×30cm×16cm |
容量 | 23L |
重量 | 790g |
素材 | PS33 |
防水・防塵保護等級 | IP64 |
4.【完全防水リュック 25L(VILOCY):ユニセックス】
VILOCYの「完全防水リュック 25L」は、500D PVCを使用したリュックです。サイズは45cm×45cm×20cmで、容量は25Lです。
水や汚れに強く、タフな使い方ができる点が魅力です。雨の多い時期に適した設計であり、ウェルダー加工によって縫い目をなくしたことから、高い防水性能と耐久性を実現しました。また、背中部分のパッドやチェストベルト、ウェストベルトによって体への負担を軽減できる点も特徴です。
大容量で仕切りがないデザインであり、大きな荷物を収納できます。リュックの側面には排水に便利なドレンプラグが設けられており、ゴムバッグとしても使用可能です。
タイプ | ロールトップタイプ |
サイズ | 45cm×45cm×20cm |
容量 | 25L |
重量 | 1.26kg |
素材 | 500D PVC |
防水・防塵保護等級 | 記載なし(完全防水) |
5.【パックマンプロ2(ORTLIEB):ユニセックス】
「パックマンプロ2」は、高い耐水性と防水性を併せ持つリュックです。サイズは47cm×28cm×15cmで、容量は25Lです。
引き裂き強度の高いファブリックとロールクロージャーを採用することで、高い耐久性とIP64もの防水性を実現しました。パッド入りハーネスシステムとウエストストラップによって通気性は向上しており、汗で蒸れにくくなっています。ショルダーストラップとウェストベルト、チェストストラップを調整すれば、自分の身体にリュックをフィットさせられるため、体にかかる負担を軽減できるでしょう。
タイプ | ロールトップタイプ |
サイズ | 47cm×28cm×15cm |
容量 | 25L |
重量 | 1.02kg |
素材 | PS33 |
防水・防塵保護等級 | IP64 |
6.【BLCKCHRM YALTA 3.0 BACKPACK(CHROME):ユニセックス】
「BLCKCHRM YALTA 3.0 BACKPACK」は、軽量性と防水性に優れたリュックです。サイズは50cm×29cm×18cmで、容量は35Lです。
使用している素材は、22Xマテリアルです。表面に400Dのナイロン、中間に22度の角度で配置した1,000Dポリエステル糸、内側にPETフィルムの3層構造で作られていることから、軽量性・耐久性・防水性を備えています。
山での使用だけではなく、タウンユースも考慮して、アディショナルポケットや人間工学に基づいたストラップ構造によって使い勝手を向上させています。防水インナーバッグは、リュックから取り外すことで単独のバッグとしても使用できる点も魅力です。
タイプ | ロールトップタイプ |
サイズ | 50cm×29cm×18cm |
容量 | 35L |
重量 | 990g |
素材 | 22Xマテリアル |
防水・防塵保護等級 | 記載なし(防水) |
7.【FIELDER 13 バックパック(beruf):ユニセックス】
「FIELDER 13 バックパック」は、X-PACナイロンを使用したリュックです。サイズは26cm×50cm×15cmで、容量は13Lです。
サイドには伸縮性のあるメッシュのポケットがついており、長尺のアイテムを入れるのに最適です。ショルダーハーネスは身体に沿うように設計されており、角度を調整することでフィット性を向上させられます。
スリムなデザインでありながら、立体的なパターンによって13Lもの十分な容量を確保しています。13インチのPCやA4ファイルを余裕で収納できるサイズであり、通学や通勤時の使用にもおすすめです。
タイプ | ジッパータイプ |
サイズ | 26cm×50cm×15cm |
容量 | 13L |
重量 | 350g |
素材 | X-PACナイロン |
防水・防塵保護等級 | 記載なし(防水) |
まとめ
防水リュックは、雨や水しぶきから荷物を守る機能が備わっており、登山やアウトドア活動には欠かせないアイテムです。防水性能は撥水加工から完全防水までさまざまであり、用途に合わせて性能を選ぶ必要があります。
自分に適した防水リュックを選ぶ際には、容量や形状、機能性を検討しましょう。必要な荷物量に対して容量が大きすぎる場合、荷物が安定せずにバランスを崩しやすくなります。形状によっては荷物の取り出しやすさや防水性が異なるため、どちらを重視するのかによって選ぶ形状は異なります。また、ポケットや仕切りの数によっても使い勝手が変わるため、長く愛用できるように快適なものを選びましょう。
本記事では、おすすめの防水リュックを紹介しました。どれも機能性に優れたものであるため、防水リュックを選ぶ際の参考にしてください。