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おすすめのシュラフ(寝袋)8選|登山やキャンプに使えるシュラフの選び方を紹介
登山やキャンプで宿泊する場合、シュラフの用意は欠かせません。シュラフを選ぶ際は、素材やサイズ、アウトドアをする季節なども考慮する必要があります。本記事では、シュラフのタイプや選び方、目的に応じたおすすめのシュラフを紹介します。シュラフを選ぶ際の参考にしてください。
目次
登山やキャンプで宿泊する場合、シュラフ(寝袋)の用意は欠かせません。しかし、さまざまなメーカーから提供されており、自分にどれが合っているのかわからない方も多いでしょう。自分に合ったシュラフを選ぶためには、タイプや素材などについて理解する必要があります。
そこで本記事では、シュラフのタイプや選び方について、わかりやすく解説します。後半では、目的に応じたおすすめのシュラフを紹介しているため、「宿泊を伴う登山やキャンプに挑戦したい」「自分に合ったシュラフを購入したい」という方はぜひ参考にしてください。
シュラフ(寝袋)とは
出典:Adobe Stock
シュラフ(寝袋)とは、登山やキャンプで使用する寝袋で、スリーピングバッグとも呼ばれています。寒さから体を保護する役割があり、野外で快適に眠る際の必須アイテムです。
シュラフの魅力は、高い保温性と、持ち運びのしやすさにあります。日頃使っている布団も保温性は高いものの、コンパクトにまとめることが難しいため、登山などのアウトドアシーンではシュラフが重宝されています。また、災害時にも役立つアイテムなので、シュラフを1つ持っておくとさまざまなことに活用できます。
シュラフ(寝袋)のタイプ
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シュラフ(寝袋)には、大きく分けてマミー型と封筒型の2種類の形状があります。多くの人が「寝袋」と聞くとマミー型を連想するでしょう。しかし、マミー型以外にも、異なるメリットを持つ封筒型という形状も存在しているため、それぞれの特徴を理解したうえで選ぶことが重要です。
メリット
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デメリット
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マミー型
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・保温性が高い
・狭いテント内でも使用できる
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・寝返りを打ちにくい
・暑い季節は蒸れる場合がある
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封筒型
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・寝返りがしやすい
・掛け布団や敷布団としても活用できる
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・マミー型より保温性が劣る |
このように、マミー型と封筒型にはそれぞれメリット・デメリットがあり、一概にどちらが優れているとはいえません。しかし、重視したいものによってどちらを選ぶべきかは決まってくるでしょう。
マミー型
マミー型とは、人の体にフィットするように設計されているタイプのシュラフです。
体に密着する形状であるため、空気が逃げにくく、保温性が高くなっています。顔以外を覆えて、寒い環境でも保温性を確保することが可能です。また、余分なスペースが少なく、狭いテント内でも使用できる点もメリットです。
一方、シュラフの中で寝返りが打ちにくく、狭苦しいと感じる場合があります。通気性が低いため、暑い季節に使用すると蒸れてしまう点もデメリットでしょう。
封筒型
封筒型とは、長方形の形状をしたシュラフです。サイドにファスナーがついており、ファスナーを全開にするとフラットな状態に広げられて、掛け布団や敷布団としても活用できます。
マミー型に比べて内部のスペースが広く、寝返りがしやすい点がメリットです。布団で寝ているときと同様に、快適な睡眠が得られます。サイドのファスナーを開閉することで空気を入れ替えられるため、簡単に温度調整を行える点も魅力です。
一方、余分なスペースが多く、マミー型に比べて保温性は劣ります。使用時に広いスペースを占めるだけではなく、収納時にもかさばるため、持ち運びや収納に不便が生じる点もデメリットです。
シュラフ(寝袋)の選び方
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シュラフ(寝袋)を選ぶ際のポイントは、以下の通りです。
● 素材で選ぶ
● サイズで選ぶ
● 使用したい季節で選ぶ
● 持ち運びのしやすさで選ぶ
どれも同じようなものだとデザインのみでシュラフを選んでしまうと、「保温性が十分でなくて寒い」「持ち運びに苦労して、体力を消耗してしまった」など、さまざまなトラブルにつながる可能性があります。購入を後悔しないために、シュラフを選ぶ際は素材やサイズ、アウトドアをする季節、持ち運びやすさをもとに、自分に合ったシュラフを選びましょう。
素材で選ぶ
シュラフの中に入っている中綿の素材には、ダウンと化学繊維があります。
ダウンのメリットは、軽量性・保温性・圧縮性です。非常に軽いうえに圧縮しやすいことから、持ち運びやすく、登山に適しています。また、空気をたくさん含むことで高い保温性を発揮しており、寒い環境でも暖かく過ごすことが可能です。しかし、水濡れすると保温性が低下して、乾くまでに時間がかかるというデメリットがあります。
化学繊維のメリットは、水濡れに強い点です。雨で中綿が濡れても、一定の保温性を確保することが可能です。速乾性は高く、中綿が濡れても乾くまでにあまり時間はかかりません。しかし、ダウンの約2倍もの重量がある点がデメリットです。圧縮しても広がりやすく、収納スペースをとってしまいます。
素材 | おすすめの使用シーン |
ダウン | 寒い時期に山に登るとき、荷物を軽くしたいとき |
化学繊維 | 湿気の多い環境で休むとき、濡れる可能性があるとき |
サイズで選ぶ
シュラフは身長に応じたサイズが設定されており、自分の身長に適したサイズを選ぶことで、適切な保温性と快適性を確保できます。基本的にはシュラフのサイズの種類はショートサイズ、レギュラーサイズ、ロングサイズの3つです。メーカーごとに適切な身長は異なるものの、各サイズの身長目安は以下の通りです。
◆ ショートサイズ:165cmまで
◆ レギュラーサイズ:180cmまで
◆ ロングサイズ:190cmまで
また、寝返りを打ちやすいように幅も確認しておきましょう。幅が狭い場合、寝返りを打てずに窮屈に感じてしまいます。しかし、幅が広すぎると不要なスペースによって保温性が低くなるため、適切な幅を選ぶ必要があります。
使用したい季節で選ぶ
シュラフごとに使用に適切な季節があるため、アウトドアで使用する季節に適したシュラフを選ぶ必要があります。通常、夏用と春〜秋用、冬用の3つで分けられています。
シュラフには、快適に眠れる温度を示す「快適温度」が記載されています。通常、記載温度に5℃加えた温度で使用すると快適と考えられており、15℃の環境で使用する場合は快適温度が10℃程度のものを選ぶとよいでしょう。ただし、体感温度には個人差があるため、実際の快適温度は記載温度よりも変わる場合がある点には留意しておきましょう。
特徴 | |
夏用 | 生地が薄く、通気性が高い。コンパクトに収納できる。 |
3シーズン用(春夏秋) | 生地は厚すぎず、薄すぎない。汎用性が高い。 |
冬用 | 中綿の量が多く、保温性が高い。収納時にスペースを取る。 |
持ち運びのしやすさで選ぶ
宿泊を伴う登山やキャンプでは、どうしても荷物が多くなってしまいます。そのため、シュラフ選びにおいて、持ち運びのしやすさやコンパクトに収納できるかどうかは重要です。重いものや収納時に大きなスペースを占めるものは、持ち運びに適していません。しかし、軽量でコンパクトなシュラフは、保温性が低かったり、水濡れに弱かったりします。つまり、登山などのアウトドア活動でシュラフを選ぶ際には、重量と携帯性、保温性のバランスを考慮することが重要です。
【3シーズン対応】おすすめのシュラフ
ここでは、3シーズン対応のおすすめのシュラフを紹介します。汎用性の高いモデルであり、冬に登山する予定がない場合には、3シーズン対応のものを購入するとよいでしょう。
【オーロラライト450DX(ナンガ)】
「オーロラライト450DX」は、独自開発の防水透湿素材AURORALIGHTを使用したシュラフです。寒さを感じやすい足元の羽毛の量を増やしており、自然な形で足元を保温できるように設計されています。ショルダーウォーマーとドラフトチューブの2つがあることから、冷気の侵入を防いで保温性を確保することが可能です。
極薄の記事をファスナーで噛まないように、YKKの特殊パーツをファスナースライダーに取り付けています。噛み込みの原因となる隙間を減らすことで、生地の噛み込みが起きにくくなり、起きた場合も生地へのダメージが少ない点が魅力です。ファスナーは顔近くに設置してあり、操作性も向上しています。
素材 | 表地:15dn オーロラテックス / 裏地:15dn リップストップナイロン |
重量 | 865g |
使用人数 | 1人 |
収納時サイズ | 14cm×30cm |
使用時サイズ | 記載なし |
快適使用温度 | 0度 |
【エアプラス 450(ISUKA)】
「エアプラス450」は、耐摩耗性と耐久性の高いシュラフです。夏山から冬の低山まで使用できるモデルであり、特に春秋の3,000mクラスに向いています。
セパレートボックス構造によって、胸元の保温性を向上させている点が特徴です。ショルダーウォーマーによって暖まった空気を外部に逃がさないため、寒冷時でも快適に過ごせます。強力な超撥水性であり、テント内の結露に触れたとしても濡れを防げるため、水濡れで保温性が低下する心配はいりません。
素材 | 表地:ナイロン / 裏地:ナイロン |
重量 | 840g |
使用人数 | 1人 |
収納時サイズ | 16cm×32cm |
使用時サイズ | 213cm×78cm |
快適使用温度 | 記載なし |
【夏対応】おすすめのシュラフ
ここでは、夏対応のおすすめのシュラフを紹介します。
【フリースイージーキャリースリーピングバッグ/C5(Coleman)】
「フリースイージーキャリースリーピングバッグ/C5」は、ライナーにフリースを使用したColemanのシュラフです。表地と裏地の柄は異なり、裏地はチェック柄とデザイン性が高くなっています。
また、汚れた際に洗濯機で丸洗いできる点も魅力です。コンパクトに折りたたむことが可能で、登山時の持ち運びにも適しています。
素材 | 表地:ポリエステル / 裏地:フリース / 中綿:ポリエステル |
重量 | 2kg |
使用人数 | 1人 |
収納時サイズ | 24cm×40cm |
使用時サイズ | 84cm×190cm |
快適使用温度 | 5℃ |
【ROSY 丸洗い寝袋・15(ロゴス)】
「ROSY 丸洗い寝袋・15」は、汗を外部はスムーズに排気するモイスチャーマネジメントを採用しているシュラフです。表素材には撥水加工を施しており、汚れを寄せ付けません。中綿には中空にしたポリエステル繊維を使用することで、保温性と軽量性を実現しています。
また、洗濯機で丸洗いできるため、いつでも清潔保てる点も魅力です。丸めたシュラフを付属の収納バッグに入れれば、コンパクトに持ち運べます。
素材 | 表地:モイスポリ / 肌面素材:モイスポリ / 中綿:ダイナチューブファイバー |
重量 | 950g |
使用人数 | 1人 |
収納時サイズ | 20cm×37cm |
使用時サイズ | 185cm×75cm |
快適使用温度 | 15℃ |
【冬対応】おすすめのシュラフ
次は、冬対応のおすすめのシュラフを紹介します。
【オーロラライト 750 DX(ナンガ)】
「オーロラライト 750 DX」は、ほとんどの厳冬期環境で使用できる高性能なシュラフです。15デニールのシェルとチタンスパッタリングをボックスキルト構造に採用しており、優れた蓄熱・保温効果を提供しています。ボックスキルト構造とは、ボックス同士が支え合い、ダウンのロフトを最大限に引き出し、偏りを防ぐことで熱の放出を軽減可能です。
素材 | 表地:15dn オーロラテックス / 裏地:15dn ナイロンリップ |
重量 | 750g |
使用人数 | 1人 |
収納時サイズ | 19cm×31cm |
使用時サイズ | 80cm×210cm |
快適使用温度 | -8℃ |
【ダウンプラス ニルギリ EX(イスカ)】
「ダウンプラス ニルギリ EX」は、冬季の中級山岳や春の立山などでの使用に最適なシュラフです。高品質の720フィルパワーのダウンを700g使用しており、保温効果は高くなっています。
ショルダーウォーマーやドラフトチューブを装備しており、シュラフないに暖かい空気をとどめられることから、気温の低い季節でも快適に過ごすことが可能です。
素材 | 表地:ポリエステル / 裏地:ポリエステル |
重量 | 1,27kg |
使用人数 | 1人 |
収納時サイズ | 20cm×34cm |
使用時サイズ | 213cm×80cm |
快適使用温度 | 記載なし |
【複数人用】おすすめのシュラフ
最後に、複数人用のおすすめのシュラフを紹介します。子どもと寝るときは2つのシュラフを連結して、それ以外では分割できるものもあるため、シュラフ選びの参考にしてください。
【ファミリー2 in1/C5(Coleman)】
「ファミリー2 in1/C5」は、家族で暖かく寝られる起毛仕上げの大型シュラフです。大人と子どもが一緒に寝る場合、子どもの首元に隙間が空いてしまいます。しかし、サーマルスプリットカラーを子どもの上からかけると、子どもの首元には隙間がなくなり、冷気の侵入を防止可能です。
バックル付テープで丸めることで、簡単に収納できます。保温性・携帯性ともに優れており、家族での登山を検討している場合におすすめのシュラフです。
素材 | 表地:ポリエステル / 裏地:ポリエステル / 中綿:ポリエステル |
重量 | 3.7kg |
使用人数 | 大人2名、子ども1名 |
収納時サイズ | 35cm×42cm |
使用時サイズ | 168cm×190cm |
快適使用温度 | 5℃ |
【抗菌防臭 丸洗い2in1寝袋・5(ロゴス)】
「抗菌防臭 丸洗い2in1寝袋・5」は、肌に触れる麺に抗菌防臭加工を施したシュラフです。皮膜形成したポリマー構造から銀イオンを放出する技術によって、50回選択しても99%の抗菌効果が持続します。
シュラフは2つに分割可能で、収納袋も2つ付いています。子どもと添い寝したい場合には、シェラフを連携させてください。また、大型洗濯機で丸洗いが可能であり、いつでもシェラフを清潔に保管可能です。
素材 | 表地:モイスポリ / 肌面素材:抗菌防臭モイスポリ / 中綿:ダイナチューブファイバー |
重量 | 1.6kg×2セット |
使用人数 | 2人 |
収納時サイズ | 24cm×42cm×2セット |
使用時サイズ | 190cm×80cm×2セット |
快適使用温度 | 5℃ |
まとめ
登山やキャンプでの宿泊に欠かせないシュラフには、マミー型と封筒型の2種類があります。マミー型とは人体に沿って設計されたデザインであり、封筒型とは長方形のデザインです。それぞれメリット・デメリットがあるため、特徴を理解したうえでどちらのタイプのシュラフを購入するか検討しましょう。
また、「必要以上に大きくて運びにくい」「シュラフの中が寒い」などのトラブルを避けるためにも、シュラフを選ぶ際は、素材やサイズ、アウトドアをする季節なども考慮する必要があります。本記事では目的別におすすめのシュラフを紹介したため、シュラフを選ぶ際の参考にしてください。