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車中泊にポータブル電源は必要?選び方やおすすめを紹介
車内で就寝するだけではなく、ポータブル家電を使用して快適に過ごしたい場合にはおすすめのアイテムです。本記事では、車中泊におけるポータブル電源の必要性や選び方、おすすめの商品8選を紹介しているため、旅行などで車中泊を検討している場合にはぜひ参考にしてください。
目次
ポータブル電源があると車内でさまざまな電化製品を使用できるため、車中泊がより快適なものとなります。しかし、「車中泊には本当にポータブル電源が必要なの?」と気になっている人もいるでしょう。
そこで本記事では、車中泊におけるポータブル電源の必要性について解説します。選び方やおすすめの商品8選、保管方法の注意点も紹介しているため、旅行などで車中泊を検討している場合にはぜひ参考にしてください。
車中泊にポータブル電源は必要?
出典:photoAC
ポータブル電源は手軽に持ち運べる蓄電池ですが、車中泊において必須のアイテムではありません。しかし、車内でさまざまな家電を使用できるようになるため、持っていると非常に役立ちます。例えば、ポータブル冷蔵庫を利用したり、特定の冷暖房機器を稼働させたりできて、エンジンを起動せずに車内を快適に保つことが可能です。
ポータブル電源があると車中泊がより快適なものとなるため、車内のスペースに余裕がある場合には携帯することがおすすめです。
ポータブル電源の選び方
出典:Adobe Stock
一口にポータブル電源といっても、どのポータブル電源を選べばよいかわからないという方も多いでしょう。選んだポータブル電源によっては、使用目的を達成できない可能性があるため、適切な選び方を理解しておくことは重要です。そこで、ここではポータブル電源の選び方について解説します。
- 容量で選ぶ
- 定格出力で選ぶ
- 出力ポートで選ぶ
- 安全性で選ぶ
- その他機能で選ぶ
容量で選ぶ
ポータブル電源の性能を示す主要な数値のひとつは、「Wh(ワットアワー)」です。1時間あたりの消費電力であり、ポータブル電源が供給できる電気の量を表しています。
例えば、100Wの消費電力の家電を3時間使用する場合、消費する電力は「100W×3時間=300Wh」となります。この家電を3時間使用するのであれば、少なくとも300Whの容量を持つポータブル電源が必要です。
容量が大きいポータブル電源は、長時間にわたり電気を共有できます。しかし、容量が大きくなればなるほど、デバイス自体のサイズや重さ、価格も高くなります。そのため、どのような状況で使用するのかを明らかにして、必要な容量を判断してから購入するポータブル電源を選びましょう。
定格出力で選ぶ
車中泊におけるポータブル電源選びで重要なポイントとなるのは、定格出力です。定格出力とはポータブル電源が安定して供給できる電力量のことであり、
定格出力が1,000Wのポータブル電源を保有している場合は、その電源からは合計で1,000Wまでの電化製品を同時に使用できます。
もし1,000Wを超える消費電力の電化製品を使用した場合、または電化製品の消費電力の合計が1,000Wを超える場合、ポータブル電源の電力出力は自動的に停止する可能性があります。そのため、使用前に電化製品の消費電力を確認し、総電力が定格出力を超えないように注意しましょう。
【電化製品別の消費電力の目安】
電化製品 | 消費電力の目安 |
スマートフォン充電器 | 5〜10W |
LEDランタン | 25〜200W |
電気毛布 | 50〜80W |
ポータブル冷蔵庫 | 60〜300W |
ノートパソコン | 50〜120W |
炊飯器 | 100〜250W |
ドライヤー | 600〜1,200W |
電子レンジ | 1,000〜1,450W |
出力ポートで選ぶ
出力ポートは、ポータブル電源から電化製品に電力を供給するための接続口です。車中泊で使用する電化製品の種類や数によって、必要となる出力ポートの種類や数は異なるため、事前に使用する電化製品の種類を確認しておく必要があります。
AC出力ポート
ノートパソコンやミニ炊飯器などを使用できる
DC出力ポート
ポータブル冷蔵庫や自動車エアーポンプなどを使用できる
USB出力ポート
スマートフォンやUSBライトなどを使用できる
安全性で選ぶ
ポータブル電源を選ぶ際は、容量や出力ポートだけではなく、安全性も重要です。モバイルバッテリーのようにPSEマークの表示が義務付けられていないため、購入時にはどのような認証を受けているのか確認する必要があります。以下で、代表的な保護機能や認証をまとめました。
種類 | 説明 |
BMS | 電圧、電流、温度などを測定して監視するシステム |
MCU | 高温になったり、発火したりするのを防止するシステム |
PSEマーク | 日本の法律で定められた安全性能基準規格 |
CEマーク | EUの法律で定められた安全性能基準規格 |
RoHS | EUによる電子・電気機器における特定有害物の使用制限を表すマーク |
UN38.3 | リチウムイオン電池の国際輸送時に求められる、最も基本的で重要な安全性規格 |
その他機能で選ぶ
これまでポータブル電源の基本的な選び方について解説しました。ここでは、搭載していると便利な機能を紹介します。
【その他機能】
主な機能 | 概要 |
ライト機能 | 照明のない屋外での活動時や停電時に手元を照らせる |
ソーラー充電 | 太陽光で充電できるため、災害時でも使用できる |
アプリ連携 | スマホアプリで遠隔操作できる |
ライト機能やソーラー充電などの上記の機能は、必須の機能ではありません。しかし、ライト機能があればランタンがなくても車内を照らせたり、緊急時にSOSライトとして活用できたりします。また、ポータブル電源の充電が無くなりそうなときでも、ソーラー充電に対応していれば太陽光で充電することが可能です。
そのため、ポータブル電源を選ぶ際は容量や定格出力などに加えて、その他の機能も確認しておきましょう。
【初心者向け】車中泊におすすめのポータブル電源8選
ここでは、初心者向けに車中泊におすすめのポータブル電源8選を紹介します。持ち運びやすいものから大容量のものまで紹介するため、ポータブル電源探しの参考にしてください。
【PECRON E600LFP 小型ポータブル電源(PECRON)】
PECRON E600LFP 小型ポータブル電源は、1,200出力・614Wh容量のポータブル電源です。リン酸鉄リチウムイオン電池を採用しており、安全性が高く、発火のリスクは低くなっています。バッテリー管理システムであるBMSを採用しており、過充電や過放電からバッテリーを守ることが可能です。
また、充電スピードと安全性のバランスを効率化しており、ACアダプターでは2.2時間でフル充電できる点も魅力です。別売りのソーラーパネルを使用すると、太陽光では1.5〜2.5時間でフル充電できるため、災害時にも活躍します。
容量 | 190000mAh/614Wh |
定格出力 | 1,200W |
出力ポート数 | 11口 |
充電期間 |
|
サイズ | 29.8cm×19.9cm×21.5cm |
重量 | 9.4kg |
【PowerArQ 2 ポータブル電源 500Wh(PowerArQ)】
PowerArQ 2 ポータブル電源 500Whは、ソーラー充電に対応しているポータブル充電器です。別売りのソーラーパネルがあれば、付属のケーブルを繋ぐだけですぐに充電できます。
背面には520ルーメンのLEDライトが備わっており、停電で辺りが暗いときにも手元を照らすことが可能です。ワイヤレス充電にも対応しており、ポータブル電源の上にスマートフォンを置くだけで急速で充電できます。
容量 | 135,000mAh |
定格出力 | 500Wh |
出力ポート数 | 12口 |
充電期間 | ACアダプター:約6〜7時間 |
サイズ | 26cm×19.1cm×19.5cm |
重量 | 6.2kg |
【BLUETTI EB55ポータブル電源(BLUETTI)】
BLUETTI EB55ポータブル電源は、容量が537Whのポータブル電源です。大容量ではないものの急速充電に対応しており、ソーラーパネルと組み合わせることで、車中泊で困ることはないでしょう。
13口の出力ポートが備わっており、同時に複数のデバイスの充電を行えます。リン酸リチウム電池を採用していることからバッテリー寿命は長く、これ一つ持っているだけで長く使用することが可能です。
容量 | 537Wh |
定格出力 | 700W |
出力ポート数 | 13口 |
充電期間 | - |
サイズ | 27.8cm×20cm×19.8cm |
重量 | 7.5kg |
【Jackery ポータブル電源 400(Jackery)】
Jackery ポータブル電源 400は、1〜2日程度の車中泊に向いているポータブル電源です。重量は4.1kgと軽量であり、女性でも手軽に持ち運びやすくなっています。
USB-Aの出力ポートが2口、AC100Vコンセントが1口、シガーソケットが1口の計4口の出力ポートが備わっています。UN38.3やBMSといった認証や保護機能によって、安全性が高く、安心して利用できる点が魅力です。
容量 | 403Wh |
定格出力 | 200W |
出力ポート数 | 4口 |
充電期間 |
|
サイズ | 23cm×15.3cm×16.7cm |
重量 | 4.1kg |
【ALLPOWERSポータブル電源R600(ALLPOWERS)】
ALLPOWERSポータブル電源R600は、最大10台までのデバイスへ同時に給電できるポータブル電源です。AC出力ポート2口、USB-C出力ポート2口、USB-A出力ポート2口、シガーソケット1口、DC5525出力ポート2口、ワイヤレス充電パッド1口が備わっています。
ポータブル電源が満タンに充電されている状態では、ACからの充電はポータブル電源をスルーして、接続している電化製品に給電します。UPS(無停電電源装置)機能が搭載されており、停電が起こった際には自動でポータブル電源から給電が開始します。
容量 | 299Wh |
定格出力 | 600W |
出力ポート数 | 10口 |
充電期間 | - |
サイズ | 28.5cm×19.5cm×19.0cm |
重量 | 5.8kg |
【DELTA 2(EcoFlow)】
DELTA2は、合計15ポートが備わっている大型のポータブル電源です。家電製品の90%以上を稼働させられるほどの容量であり、車中泊だけではなく、日常使いや緊急時にも活躍します。
大容量でありながら、充電スピードが速い点も特徴です。80%までの充電であればわずか50分で充電できるため、突然のキャンプやアウトドアにも持っていけます。
家族が増えて大人数でキャンプをするといったように、購入時よりもより多くの容量が必要となるケースもあるでしょう。DELTA2は後からバッテリーを増設できて、ライフスタイルに合わせて最大3,040Whまで変化させられます。
容量 | 1,024Wh |
定格出力 | 1,500W |
出力ポート数 | 15口 |
充電期間 |
|
サイズ | 40cm×21.1cm×28.1cm |
重量 | 12kg |
【Anker 757 Portable Power Station(PowerHouse 1229Wh)(Anker)】
Anker 757 Portable Power Station(PowerHouse 1229Wh)は、世界的に有名なモバイル充電ブランドのAnkerが開発したポータブル電源です。PowerHouseシリーズの中でも、使いやすさや耐久性にこだわったものとなっています。
1,229Whと大容量でありながら、わずか1時間で80%まで充電できる点が魅力です。短時間で充電できるため、非常時や急いでいるときにも十分な電力を確保できます。
重量は19.1kgと軽量ではないものの、人間工学に基づいて計算されたグリップによって、持ち運ぶ際の負担を軽減することが可能です。左右のグリップ間に十分な間隔を空けることで、複数人でのキャンプ時には2人で持ち運べるように設計されています。
容量 | 1,229Wh |
定格出力 | 1,500W |
出力ポート数 | 13口 |
充電期間 | 1.5時間 |
サイズ | 46.3cm×28.8cm×23.7cm |
重量 | 19.1kg |
【DEENO X1500(DEENO Technology)】
DEENO X1500は、幅広い電化製品に対応できるほど大容量なポータブル電源で、車中泊や自宅の緊急電源として使用可能です。高寿命のリン酸鉄リチウムイオン電池を採用しており、3,500回充電してもバッテリーセルは80%使用可能な状態となっています。
衝撃性能を高めるために、8つの角とバッテリーパック構造を強化している点も特徴です。高さ50cmからコンクリート床への落下テストにもクリアしており、使用中に地面に落としても壊れにくくなっています。
容量 | 1,036Wh |
定格出力 | 1,500W |
出力ポート数 | 12口 |
充電期間 |
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サイズ | 39.3cm×22.7cm×23.9cm |
重量 | 14.8kg |
ポータブル電源を車に積みっぱなしにしておくとどうなる?
出典:Adobe Stock
ポータブル電源は高温に弱いため、車内に長時間放置することは避けるべきです。夏だけではなく、春や秋でも直射日光が当たると車内温度は急上昇することがあるので注意が必要です。
ポータブル電源が高温にさらされると、電池の劣化が進みやすくなります。さらに、異常発熱や発火のリスクを高めるため、直射日光を避け、風通しの良い場所で保管することが重要です。エアコンの効いた部屋や湿気の少ない場所が、ポータブル電源の保管には特におすすめです。
まとめ
車中泊において、ポータブル電源は必須ではありません。しかし、車内に備えておくことでさまざまな家電製品を使用できるようになることから、車中泊がより快適なものとなります。ただ車内で就寝するだけではなく、ポータブル家電を使用して快適に過ごしたい場合にはおすすめのアイテムです。
多くのメーカーがポータブル電源を提供しており、どれを選ぼうか悩んでいる方もいるでしょう。いい加減に選んでしまうと、使いたい家電製品が使用できないといったトラブルが起きる可能性があるため、選び方を知っておきましょう。
- 容量で選ぶ
- 定格出力で選ぶ
- 出力ポートで選ぶ
- 安全性で選ぶ
- その他機能で選ぶ
本記事ではおすすめの商品を8個紹介しました。持ち運びやすいコンパクトなものから、多くの家電製品に対応している大容量のものまで紹介したため、本記事で説明した選び方を参考に、気に入るポータブル電源を探してみてください。