高尾山は初心者でも登りやすいコースが用意されており、これから登山を始める人におすすめの山といえます。しかし、服装次第では体調を崩す可能性があるため、しっかりと服装を準備しておくことが重要です。

そこで本記事では、高尾山に登るときの服装の選び方について解説します。後半では、季節別におすすめの服装やアイテムを紹介するので、高尾山への登山を予定している方はぜひ参考にしてください。

 

 高尾山に登るときの服装は登山コースによって決まる

出典：Adobe Stock

高尾山では7種類のコースが用意されており、コースによって所要時間や登山の難易度は異なります。コースによって適した服装は異なるため、以下の表で確認しておきましょう。

登山コースの種類	所要時間の目安	登山の難易度	おすすめの服装
1号路	約3時間（全長3.8km）	★★☆☆☆	動きやすい服装
２号路	30分（全長900m）	★☆☆☆☆	動きやすい服装
３号路	約2時間（全長2.4km）	★★☆☆☆	動きやすい服装
４号路	約1時間30分（全長1.5km）	★★☆☆☆	動きやすい服装
５号路	30分（全長900m）	★☆☆☆☆	動きやすい服装
6号路	約2時間30分（全長3.3km）	★★★☆☆	登山向けの服装
稲荷山コース	約2時間30分（全長3.1km）	★★★☆☆	登山向けの服装

初心者におすすめなのは1号路〜6号路です。山頂手前までは道が舗装されており、動きやすい服装であれば問題ありません。6号路と稲荷山コースは急な斜面が多く、完全な登山道であるため、登山向けの服装で臨みましょう。

 

 高尾山に登るときの服装選びの基本

出典：Adobe Stock

高尾山に登るときの服装選びのポイントは、以下の通りです。

 

登山には、紫外線や虫刺され、怪我のリスクに加えて、雨や風による体温低下のリスクもあります。そのため、できるだけ露出を控え、防水・防風性に優れたアイテムとレインウェアを持参しましょう。

高尾山に登るときの服装として、綿を使用したものはおすすめしません。綿には着心地がよいというメリットがある反面、速乾性が低く、ウェアが濡れた状態が長時間続くというデメリットもあります。体を冷やす原因となるため、服装を選ぶ際は素材にも注意する必要があります。

 

 

出典：Adobe Stock

ここでは、春（3月～5月）・秋（9月～11月）の高尾山登山におすすめの服装を紹介します。

【春・秋の高尾山登山 一般的な服装例】

メンズ	シャツ、フリース、ソフトシェル、ロングパンツ
レディース	シャツ、山シャツ、ウインドブレーカー、ロングパンツ

 

 メンズ

春・秋の高尾山登山におすすめのメンズアイテムを紹介します。

【クライムライトジャケット (THE NORTH FACE）】

 

「クライムライトジャケット」は、GORE-TEX PRODUCTS 3層素材を使用した防水シェルです。表地にはリサイクルナイロンを、裏地にはマイクログリッドバッカーを使用することで、透湿性と軽さ、強度を兼ね備えています。

 

【ファーストダウンウインドブレーカー（First down）】

 

「ファーストダウンウインドブレーカー」は、高機能のソフトタッチポリエステル素材を使用したウインドブレーカーです。撥水、透湿、防風、防花粉、UV対策という多くの機能を備えています。

 

【タイム トゥー トレイル パンツ（Columbia）】

 

「タイム トゥー トレイル パンツ」は、4wayストレッチ素材によって脚を動かしやすいパンツです。UVカット機能を備えており、紫外線から肌を守ります。

 

 

 レディース

春・秋の高尾山登山におすすめのレディースアイテムを紹介します。

【ワシ+ チェック クイックドライ シャツ ロングスリーブ（THE NORTH FACE）】

 

「ワシ+ チェック クイックドライ シャツ ロングスリーブ」は、マニラ麻から生まれた和紙素材を使用したシャツです。速乾性と通気性、耐久、速乾性に優れています。

 

【ティフォン50000ストレッチジャケット（Columbia）】

 

「ティフォン50000ストレッチジャケット」は、独自開発の「ドライエッジ ティフォン 50000 ウォーム」を使用したジャケットです。耐水性（20,000mm）と透湿性（50,000g/m²/24h）、保温性に優れています。

 

【キュロットスカート (ネームレスエイジ)】

 

ネームレスエイジの「キュロットスカート」は、スカート風に見えるパンツで、動きやすさと体型隠しを両立しています。また、耐水性（15,000mm）と透湿性（8,000g/m²/24h）に優れている点も魅力です。

 

 

360°画像Photo by LIFE STYLE

ここでは、夏（6月～８月）の高尾山登山におすすめの服装を紹介します。

【夏の高尾山登山 一般的な服装例】

メンズ	シャツ、山シャツ、ソフトシェル、ショートパンツ
レディース	シャツ、化繊インサレーション、ソフトシェル、ショートパンツ

 

 メンズ

夏の高尾山登山におすすめのメンズアイテムを紹介します。

【ポーラーパイオニアIIフルジップフーディー（Columbia）】

 

「ポーラーパイオニアIIフルジップフーディー」は、コロンビア独自の機能「オムニフリースゼロ」を備えた前開きフーディです。汗を利用して生地をすばやく冷却する機能であり、常にさらっとした着心地が続きます。

 

【フレキシブルマルチショーツ（THE NORTH FACE）】

 

「フレキシブルマルチショーツ」は、リサイクルナイロンの2WAYストレッチ素材を使用したパンツです。股下には余裕を持たせており、登山など大きく脚を動かすシーンで活躍します。

 

 

 レディース

夏の高尾山登山におすすめのレディースアイテムを紹介します。

【ドットショットジャケット（THE NORTH FACE）】

 

「ドットショットジャケット」は、ハイベント2.5層を使用した防水ハードシェルです。ややゆとりを持たせたシルエットで、重ね着をしても他のアイテムに影響しにくいです。

 

【Cシールドパンツ（Foxfire）】

 

「Cシールドパンツ」は、遮熱効果で衣服内温度を3度下げられるパンツです。膝下を細身に仕立てることで、スッキリとしたボトムラインとなっています。

 

 

 

Photo by やまDX

ここでは、冬（12月～2月）の高尾山登山におすすめの服装を紹介します。

【冬の高尾山登山 一般的な服装例】

メンズ	シャツ、フリース、ハードシェル、ロングパンツ
レディース	シャツ、ダウン、ハードシェル、ロングパンツ

 

 メンズ

冬の高尾山登山におすすめのメンズアイテムを紹介します。

【ボンディングフリースジャケット（CHUMS）】

 

「ボンディングフリースジャケット」は、表地にボンディングフリース、裏地にマイクロフリースを使用したジャケットです。フリースの間に防風性フィルムを挟むことで、防風性を高めています。

 

【アルパインライトパンツ（THE NORTH FACE）】

 

「アルパインライトパンツ」は、リサイクルナイロンとポリウレタンを混紡したパンツです。ニットのように伸縮性と着心地が優れており、長時間着用してもストレスを感じにくくなっています。

 

 

 レディース

冬の高尾山登山におすすめのレディースアイテムを紹介します。

【マウンテンライトジャケット（THE NORTH FACE）】

 

「マウンテンライトジャケット」は、GORE-TEX PRODUCTS 2層素材を使用した防水シェルジャケットです。表地に70デニールリサイクルナイロンを使用し、丈を長めに仕立てることで保温性を確保しています。

 

【コアノパンツ（finetrack）】

 

「コアノパンツ」は、独自開発の中厚手高密生地を使用したパンツです。4WAYストレッチ性を持ち、脚の動きを制限しません。裾にはドローコードを備えており、雪や砂の侵入を防止します。

 

 

 

出典：Adobe Stock

先述した通り、1号路〜6号路は舗装されており、歩きやすい靴でも問題ありません。しかし、歩行時の安定性を高めるためには登山靴の着用がおすすめです。

ここでは、高尾山に登るときにおすすめの靴を紹介します。

【キャラバン C4_03（キャラバン）】

 

「C4_03」は、女性の足にとって優しい履き心地を追及したシューズ（レディース）です。履き口にはメッシュポリエステル生地を、裏生地にはクッション材を使用することで、柔らかさを実現しています。

サイズ展開	22.5cm〜26.0cm
素材	アッパー：メッシュポリエステル/合成皮革  ライニング：ゴアテックスメンブレン  ソール：キャラバンLBH2  フレックス：ライトフレーム  インソール：高通気アーチインソール
重量	約470g

 

 

【P.F.302-GTX シューズ（SIRIO）】

楽天で見る(リンク貼付け)

画像引用：楽天

「P.F.302-GTX シューズ」は、ゴアテックスのライナーを装備したシューズ（ユニセックス）です。タンにはナイロンメッシュを使用しており、通気性を高めています。

サイズ展開	22.5cm〜29.0cm
素材	アッパー：撥水加工済マイクロファイバーシンセティックレザー、撥水加工済ナイロン、撥水加工済ナイロンメッシュ  ライニング：ゴアテックスパフォーマンス・コンフォート・フットウェア  アウターソール：シリオ・ビブラムKOIソール
重量	約680g

 

 まとめ

高尾山に登るときの服装選び方として、以下のポイントを説明しました。

• 紫外線や虫刺され、怪我のリスクを避けるために、できるだけ露出を控える
• 急な雨や風による体温低下に備えて、防水・防風性に優れたアイテムを選ぶ
• 急な雨に備えて、レインウェアを持参する

しっかりと準備を行えば、より高尾山登山を安全に楽しめます。本記事では季節別におすすめのアイテムも紹介しました。いずれも機能性の優れたものであるため、これから高尾山に登るための服を用意する方はぜひ参考にしてください。