岡山県の山を歩こう！子供と一緒に気軽に登れる登山スポット｜鬼城山・熊山・蒜山

岡山県は倉敷の美観地区や岡山城、桃太郎伝説など歴史にまつわる観光スポットがたくさんあり観光地のイメージがあると思います。しかし、岡山県には子供と一緒に山登りをたのしめる標高1,000m前後の自然豊かな山がたくさん存在しています。今回は気軽に子ども連れでたのしめる登山スポットとして、鬼城山（きのじょうさん）・熊山（くまやま）・蒜山（ひるぜん）の3つの山をご紹介します。どの山も四季折々の自然や絶景にくわえて、魅力的な見どころがたくさんある人気の山々です。休日のトレッキングやおでかけスポットの参考にしてみてください。

また、下記で紹介する以外にも「岡山で日帰り登山！初心者や親子で楽しめるおすすめのハイキングコース3選」で岡山県のおすすめ登山コースを紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。

 

 鬼城山（きのじょうさん）

出典：photoAC

 鬼城山の基本情報

【山名】鬼城山（標高：397ｍ）

鬼城山（きのじょうさん）は岡山県総社市に位置する標高387mの低山です。山容はすり鉢を伏せたような形をしています。山頂付近は平らになっていて現在もその歴史に多くの謎が残る国定史跡の鬼ノ城があります。7合目〜9合目にかけて山頂付近をぐるっと囲むように城壁が約2.8kmにわたって建造されており、東西南北に4つの城門と6つの水門があります。ハイキングスポットとしても人気のある鬼城山には城壁に沿ってぐるっと散策するコースが整備されており、トレッキングに最適です。初心者やこども連れでも気軽に絶景と古代の歴史を感じることができるおすすめの山です。

 

 鬼城山おすすめの登山コース

鬼城山には縦走コースも含めていくつも登山道が整備されています。選ぶルートによっていろんな登山をたのしむことができるので、初心者や子ども連れのファミリーだけでなく幅広い層に人気があります。初心者におすすめのコースは「鬼城山周回コース」です。このコースは「鬼城山ビジターセンター」を起点に鬼ノ城の城壁の周りを西門→南門→東門→北門とぐるっと周回して鬼城山山頂をめざすコースです。鬼城山を満喫することができる人気の定番コースです。

【登山口】

鬼城山ビジターセンター

【アクセス】

自動車の場合：『中国横断自動車道路 岡山総社インター』から国道180号線を総社方面へ進み、服部駅入口交差点を右折します。県道192号線経由で271号線に入り、3つめの交差点を右折して北へ4.5kmほど進むと『鬼城山ビジターセンター』に到着します。

《駐車場》

鬼城山ビジターセンター駐車場

• 台数：約70台
• 料金：無料
• トイレ：あり

 

電車・バスの場合：『JR吉備線 総社駅』からタクシーを利用して約30分ほどです。

 

 鬼城山の見どころポイント

出典：photoAC

鬼城山にはたくさんの見どころがあります。特に鬼城山のシンボルとも言える鬼ノ城は日本100名城のひとつに選ばれている古代の山城であり、城門跡や角楼跡をはじめ、倉庫群、水場、のろし台、鍛冶工房などが発見されています。国防のために大和朝廷によって7世紀後半ごろに建てられたものであるとされていますが、詳細はわかっていません。山中にはさまざまな遺跡が点在しておりトレッキングと合わせて遺跡巡りを楽しめます、その中には温羅遺跡があることから桃太郎伝説の中で語られる鬼である『温羅（うら）』の発祥の地と言われています。西門や学習展望台、第2展望台からはすばらしい絶景パノラマビューがたのしめます。

 

 熊山（くまやま）

出典：photoAC

 熊山の基本情報

【山名】熊山（標高：508ｍ）

熊山（くまやま）は岡山県赤磐市に位置する標高508mの低山です。昔から霊峰として信仰の場とされてきた山であり、山頂には熊山神社や熊山遺跡があります。豊富な登山道を有することで初心者向けのトレッキング・ハイキングスポットとして人気があります。また、山頂からは瀬戸内海や四国の山々を一望する絶景を眺めることが出来ます。豊かな自然と絶景、そして歴史のロマンを感じることができる魅力的な山です。

 

 熊山おすすめの登山コース

熊山には東西南北から登ることができる登山道が複数整備されているため、選ぶコースによって違った登山をたのしむことができます。初心者におすすめの定番コースはJR熊山駅付近にある登山口から5合目展望台を経由して山頂をめざす往復コースです。その他にも周辺の山々と合わせて縦走するコースも人気がありますので、慣れてきたらいろんなコースを探求するのもたのしいかもしれません。

【登山口】

熊山 熊山駅コース登山口

【アクセス】

自動車の場合：『美作岡山自動車道路 熊山インター』から県道403号線経由で県道79号線に入って道なりに2.8kmほど進むと『熊山駅 熊山登山用 駐車場』に到着します。

《駐車場》

熊山駅 熊山登山用 駐車場

• 台数：約90台
• 料金：無料
• トイレ：なし

 

電車・バスの場合：『山陽本線 熊山駅』から徒歩10分ほどで登山口に到着します。

 

 熊山の見どころポイント

出典：photoAC

熊山は低山ながらたくさん見どころがある魅力的な山です。山頂には熊山のシンボルともいえる熊山遺跡があります。この遺跡はピラミッドのように石を積み上げて作られている仏教遺跡で奈良時代の前期に建てられたとされています。その付近には熊山神社や猿田彦神社,、竜神二つ井戸、樹齢約1000年の天然杉があります。主な展望ポイントは5合目と山頂に展望台があります。山頂からは瀬戸内海に浮かぶ島々や四国までをも見渡す絶景パノラマビューをたのしむことができます。

 

 蒜山（ひるぜん）

出典：photoAC

 蒜山の基本情報

【山名】蒜山（標高：1,202ｍ）

蒜山（ひるぜん）は岡山県と鳥取県の間に位置する標高1,202mの日本二百名山のひとつです。蒜山は主に上蒜山（1,202 m）・中蒜山（1,123 m）・下蒜山（1,100 m）の総称であり、これら3つの山をあわせて蒜山三座と呼びます。山域は大山隠岐国立公園に属しており、四季折々の豊かな自然をたのしめることで花の百名山の一つにも選ばれています。南側の中腹にある蒜山高原には観光施設や宿泊施設キャンプ場などが整備されており、岡山県でも倉敷に次ぐ人気の観光スポットとなっています。特に下蒜山は展望が優れていることで知られており、日本百名山に名を連ねる大山を望む雄大な景色や周囲を360度見渡す絶景を眺めることができます。

 

 蒜山おすすめの登山コース

蒜山の登山コースは上蒜山・中蒜山・下蒜山のそれぞれに登山道が整備されていて、主に3つの登山コースがあります。今回おすすめするのは展望がよく初心者に人気の高い下蒜山往復コースです。犬挾峠（いぬばさりとうげ）をスタートして、雲居平を通って山頂を目指すコースです。出発してしばらくは傾斜のある森の中を歩きますが、5合目あたりから視界がひらけ始め、雲居平から山頂までは景色のよい尾根歩きをたのしむことができます。三座を縦走するのも人気があるので体力と相談しながらコースを選んでみてください。トイレは登山コースにはないため、事前に済ませてからスタートすることをおすすめします。

【登山口】

下蒜山登山口駐車場

【アクセス】

自動車の場合：『米子自動車道 蒜山インター』から国道482号線を道なりに7kmほど進み、三叉路を蒜山郷土博物館方面に左折して県道115号線に入ります。そのまま道なりに2.3kmほど進むと『下蒜山登山口駐車場』に到着します。

《駐車場》

下蒜山登山口駐車場

• 台数：約7台
• 料金：無料
• トイレ：なし

 

電車・バスの場合：『下蒜山登山口』への公共交通機関でのアクセスはありません。

 

 蒜山の見どころポイント

出典：photoAC

蒜山は四季折々の豊かな自然と雄大な景色を気軽にたのしむことができる人気のハイキングスポットです。特に下蒜山では5合目から展望が開けて美しい笹原の稜線を歩きながら蒜山高原の牧歌的な景色や日本海側の美しい景色を眺めることができます。山頂付近は視界を遮るものがないので展望がよく、360度の絶景パノラマビューを望むことができます。蒜山の南側には西日本有数の高原リゾートとして有名な蒜山高原があり、トレッキングやハイキングとあわせてたのしみたい人気の観光スポットです。蒜山高原には宿泊施設やキャンプ場があったり、ジャージー牛が放牧されていたり、食事や買い物ができる「ひるぜんジャージーランド」や「ひるぜんワイナリー」があります。

 

 岡山県には歴史と自然が楽しめる登山スポットがたくさん！岡山で山登りを満喫しよう

今回は岡山県で初心者におすすめのトレッキング・ハイキングスポットとして、鬼城山・熊山・蒜山の3つの山をご紹介しました。鬼城山と熊山は歴史的な遺跡などの見どころと豊かな自然がたのしめる魅力的な山です。また、蒜山は景色がすばらしいことで多くの登山客に人気があり、リゾート地としても多くの観光客が訪れるスポットです。今回ご紹介した山々は子ども連れでも安心して登れる山ばかりですので、休日のお出かけの候補地として参考にしてみてください。

 

 【登山・ハイキング時の注意点】

・登山・ハイキングはしっかりとした装備をご準備のうえで行って下さい。

（くるぶしまである登山靴や厚手の靴下、雨具、防寒着、ヘッドライト、帽子、ナップザック、速乾性のインナー類、食料、水など）

・山によっては登山路が複数あり、分岐などもあるため事前に登山ルートの確認をしっかりと行った上で、地図とコンパスも携帯するようにしてください。

・登山届と山岳保険はもしもの時はとても役立ちます。届け出を忘れずにしておきましょう！

・登山経験や体力、当日の天候などによって登山ルートの難易度が変わりますので、ご自身の体力に合わせて、無理のない計画で登山を楽しんでください。

 

※登山道の状況や交通網、また駐車場や関連施設などの情報は天候や災害によって変わっている可能性もあります。登山にお出かけの際は最新情報を公式HPなどでしっかりとご確認した上で計画的にお楽しみください。