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【初心者向け】登山に必要な持ち物・装備チェックリスト|まず揃えるべき物を紹介
登山には日常と異なるリスクがあることから、安全かつ快適に楽しむためには、持ち物選びが重要です。本記事では、登山に必要な持ち物や便利な持ち物、初心者におすすめの商品3つを紹介します。こてから登山を始めたいと考えている方はぜひ参考にしてください。
目次
登山を安全かつ快適に楽しむためには、持ち物選びが重要です。普段の荷物で登山に挑んだ場合、周りの登山者に迷惑をかけてしまったり体調を崩した際に対処できなかったりする可能性があります。せっかくの登山をよい思い出にするためにも、登山に必要な持ち物を確認しておきましょう。
そこで、本記事では、登山に必要な持ち物のほか、あると便利な持ち物を紹介します。後半では、登山準備の基本や初心者におすすめの商品3つを紹介しているため、登山を始めたいと考えている方はぜひ参考にしてください。
【まず揃えておきたい】登山の持ち物・装備
出典:Adobe Stock
これから登山を始めるのであれば、まず揃えるべきアイテムは「登山靴」と「ザック」「レインウェア」の3つです。安全かつ快適に登山を楽しむためには必要なアイテムであり、三種の神器と呼ばれています。
登山靴
登山靴とは、山道での転倒を防止するために着用するシューズです。登山では整備されていない道や雨で濡れた道、岩の上などを歩くため、普段履いている靴では滑って怪我をする可能性があります。登山靴はグリップ力が優れており、滑りやすい道でも安定して歩行することが可能です。また、足にかかる負担を軽減したり、つま先を保護したりする役割もあります。
登山靴は履き口のカットによって、ローカットとミドルカット、ハイカットの3種類に分けられます。足首が露出しているローカットは平坦な道での着用におすすめであり、足首まで靴で覆っているハイカットは舗装されていない道での着用におすすめです。ローカットとハイカットの中間に位置するミドルカットは、平坦な道や傾斜のある道での着用に向いています。
ザック(リュック)
ザックとは、登山で使用する道具などを収納するリュックです。登山には転倒リスクがあることから、いつでも身体を支えられるように両手を空けておく必要があります。そのため、両手を空けられるザックは、登山において必要不可欠です。
普段使用しているリュックの容量が大きい場合は、登山時のザックとしても使用できます。しかし、身体にフィットしていない場合は肩が痛くなったり、疲れやすかったりするため、登山では必ず自分の身体にフィットするザックを着用しましょう。ザックの背面の長さと自分の背面長の長さが一致しているか、ウエストベルトやショルダーハーネスが身体にフィットするか確認して選ぶことがおすすめです。
レインウェア
レインウェアとは、雨や雪で身体が濡れるのを防ぐためのウェアです。雨や雪で身体が濡れた状態が長時間続くと、不快に感じるだけではなく、低体温症を引き起こす可能性があります。最悪の場合は命に関わるケースも。山は天候が変わりやすいため、出発時に雨が降っていないからと油断しないようにしましょう。
普段使用しているレインウェアを、登山時のレインウェアとして代用可能です。しかし、普段使用しているレインウェアは通気透湿性に優れておらず、ウェア内が汗で蒸れやすくなるケースもあります。汗で肌が濡れた状態が続くことも低体温症を引き起こす原因であることから、できるだけ通気透湿性の高い登山用のレインウェアを確保しましょう。
必ず持っていくべき登山の持ち物・装備のチェックリスト
出典:Adobe Stock
ここでは、必ず持っていくべき登山の持ち物・装備を一覧で紹介します。
【登山に必要な持ち物チェックリスト】
持ち物 | 詳細 |
登山靴 | 登山時に着用する。 |
レインウェア | 突然の雨から身体が濡れるのを防ぐ。 |
ザック | 登山で使用する荷物を入れる。 |
帽子 | 紫外線や寒さから頭を保護する。 |
手袋 | 手を怪我や寒さから保護する。 |
サングラス | 紫外線から目を保護する。 |
地図・コンパス | 現在地や目的地を確認する。 |
水筒 | 飲み水を持ち運べる。 |
行動食 | 登山中にエネルギーを補給できる。 |
モバイルバッテリー | スマートフォンの電池切れを防止できる。 |
救急セット | 怪我をしたときにすぐに手当てできる。 |
ヘッドライト | 両手を塞がずに足元を照らせる。 |
日帰りを想定している場合は、登山靴はソールが柔らかい、または少し硬いものを選ぶと、歩きやすくておすすめです。また、登山時の紫外線から目を保護するサングラスは、紫外線カット率が99%以上のものを選びましょう。
持っていると便利な登山の持ち物・装備のチェックリスト
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必須アイテムではないものの、持っていると便利な登山の持ち物・装備を紹介します。登山に必要な持ち物を揃えたあと、余裕があればこちらも揃えておくことがおすすめです。
【登山時にあると便利な持ち物チェックリスト】
持ち物 | 詳細 |
ペットボトルリング | ゴムに引っ掛けるだけでペットボトルを手ぶらで持ち運べる。 |
座布団 | 休憩やテント泊のときに使用することでお尻が痛くならない。 |
アウトドアチェア | 休憩時に使用することでゆったりとくつろげる。 |
ウェットティッシュ | 手が汚れたときにすぐに綺麗にできる。 |
ロールペーパー | トイレの紙切れを回避できる。料理時に使用することも可能。 |
浄水器 | 沢水などを安全に飲める。 |
マルチツール | はさみや栓抜き、ドライバーなどの代わりとして使用できる。 |
【シーン別】持っていると役立つ登山の持ち物
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持っていると役立つ登山の持ち物をシーン別に紹介していきます。
【山ごはんを食べるとき】役立つ登山の持ち物
登山で調理して、山ごはんを食べる場合に役立つ持ち物を以下の表でまとめました。
【持ち物リスト】
持ち物 | 詳細 |
調味料 | 食材の味付けに使用する。 |
クッカー | 調理時に使用する。鍋やフライパン、お弁当の代わりとなる。 |
バーナー | 調理で火を使用する際に使用する。 |
ライター | バーナーに点火する際に使用する。 |
ガスカートリッジ | 調理で火を使用する際に使用する。 |
【テント泊をするとき】役立つ登山の持ち物
テント泊を伴う登山をおこなう場合に役立つ持ち物を以下の表でまとめました。
【持ち物リスト】
持ち物 | 詳細 |
着替え | 汗冷えを防止するために着替える。 |
ランタン | テント内や手元を照らせる。 |
寝袋 | 保温性を確保して眠れる。 |
テント | 休憩や睡眠で体を休めるために使用する。 |
テントマット | 地面の凹凸を防いで快適に休める。 |
宿泊を伴う登山では、着替えやテント、テントマットなど、日帰り登山よりも必要となる荷物が多くなります。そのため、使用するザックは40リットル程度のものを選ぶことがおすすめです。
【緊急時】役立つ登山の持ち物
登山では登山計画を立てていても、何らかのアクシデントによって下山が遅れる場合があります。また、道に迷って遭難する場合もあるため、そのような緊急時に役立つ持ち物を以下の表でまとめました。
【持ち物リスト】
持ち物 | 詳細 |
笛 | 息を吹くだけで大きな音を出せて、居場所を伝えられる。 |
サバイバルシート | 身体に巻きつけることで保温性を確保できる。 |
カメラ | カメラのフラッシュをたくことで、居場所を伝えられる。 |
ツェルト | 雨や風から身体を守れる簡易的なシェルター。頭から被るだけで使用できる。 |
【登山女子が持っておきたい】役立つ登山の持ち物
登山女子が持っておきたい登山で役立つ持ち物を以下の表にまとめました。
【持ち物リスト】
持ち物 | 詳細 |
スポーツナプキン | ズレに強く、激しく動いても経血が漏れない、生理用ナプキン。 |
タンポン | 水の中に入っても、経血が漏れない。 |
痛み止め | 服用することで生理痛を緩和できる。 |
カイロ | 寒さを緩和するだけでなく、生理のときにお腹や腰を温めることで、生理痛を緩和できる。 |
ジッパー付き袋 | 使用した生理用品を入れて持ち帰れる。 |
デリケートゾーン用ウェットティッシュ | デリケートゾーンを清潔に保てる。 |
登山中に生理が来る可能性がありナプキンやタンポン、痛み止めをザックに入れておくと安心です。また、デリケートゾーン用ウェットティッシュがあれば、デリケートゾーンを清潔に保てるため、生理特有の不快な臭いを気にする必要はありません。
登山準備の基本
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登山準備の基本は、いつどの山に登るかによって装備を変更することです。ここでは、登山準備の基本をさらにくわしく説明していきます。
チェックリストを活用する
登山では必要な持ち物が多く、どれも安全に登山を楽しむためには必要なものです。「せっかく購入して用意したのに、ザックに入れ忘れた…」という事態を防ぐために、事前に持ち物リストを作成しておきましょう。特に、ソロ登山の場合は同行者から物を借りることができないため、忘れ物は厳禁です。なお、データでチェックリストを作成しておくと、別の登山日にも使い回せます。
荷物は持ち運びしやすい軽さにする
登山の荷物は長時間持ち運ぶものであり、荷物が重いと、身体にかかる負担が大きくなります。身体にかかる負担が大きくなれば、その分体力の消耗が激しくなることから、荷物の重量を持ち運びしやすい軽さに抑えることが重要です。荷物を軽くすることには、身体への負担を軽減できること以外にも、歩行速度が速くなるというメリットがあります。
荷物を軽くしたいからと必要な持ち物まで抜いてしまうと、本末転倒です。必要最低限のものを荷物から抜こうとするのではなく、余計なものはザックに入っていないか、軽量化できる持ち物はないか確認しましょう。
パッキングを工夫する
登山の快適さには、パッキングも大きく影響します。たとえば、よく使用する持ち物をザックの下部に入れてしまうと、取り出す際にほかの荷物を取り出さなければならず、手間がかかってしまいます。また、せっかく綺麗にパッキングしても、奥のものを頻繁に取り出していると、ザックの中も乱れてしまうでしょう。そのため、快適に登山を楽しむために、パッキングの基本を理解しておくことが重要です。
パッキングをおこなう際は、使用頻度の高いものをザックの上側に、重いものを背中側に配置しましょう。使用頻度の高いものを取り出しやすい場所に配置することで、取り出す手間や時間を削減できます。また、重い荷物を背中側に配置することで、後ろ側に重心が引っ張られるのを防止でき、バランスが崩れにくくなります。
複数人で登山する場合は持ち物をシェアする
登山の荷物は、個人装備と共同装備に分けられます。個人装備とは衣服など同行者と共有できないものであり、共同装備とはテントやバーナーなど同行者と共有して使用できる物です。
たとえば、料理をする際には人数分のバーナーは不要であり、4人全員がバーナーを持ってくる必要はないのです。共同装備の荷物を分担すれば、一人あたりの荷物を軽減できて、身体にかかる負担も少なくなります。負担を軽減するために、複数人で登山する場合は荷物の役割分担を決めておきましょう。
【初心者向け】登山の持ち物のおすすめ3選!
ここでは、登山初心者におすすめするアイテムを3つ紹介します。
【C1_02S(Caravan)】(登山靴:ユニセックス)
CaravanのC1_02Sは、履き口まわりに柔らかい素材やクッション素材を採用したユニセックスの登山靴です。指先にゆとりを持たせるように広く設計されているうえに、アキレス腱部分を浅めにカットすることで足首が動かしやすくなっていることから、登山初心者でも違和感なく着用できます。また、グリップ力の高いキャラバントレックソールを採用しており、悪路でも滑りにくい点が魅力です。
サイズは22.5cmから30.0cmまで用意されています。重量は、片足で約260gです。
【tatra 20(Karrimor)】(ザック:ユニセックス)
Karrimorのtatra20は、コンパクトなモデルでありながら、雨蓋がついているユニセックスのザックです。パッディッドヒップベルトが設置されており、ヒップベルトのポケットに行動食を入れておくことでザックを下ろすことなく行動食を食べられます。また、ストックを収納できるポールキャリアが備わっており、ストックを使用していないときに収納することで両手を空けることが可能です。
容量は20リットルであり、サイズは46cm×29cm×21cmとなっています。重量は600gで、背面の長さは40cmです。
【クライムライトジャケット(THE NORTH FACE)】(レインウェア:レディース)
THE NORTH FACEのクライムライトジャケットは、GORE-TEX PRODUCTS 3層素材を採用した女性用レインウェアです。表地にはリサイクルナイロンを、裏地には湿気を含みにくいマイクログリッドバッカーを使用することで、透湿性と軽量性の両立を実現しました。ザックを背負った状態でも腕を楽に上げられるように設計されており、腕の動きは制限されません。
サイズにはS、M、L、XLがあり、重量は約280gです。色は、ニュートープ、アーバンネイビー、ブラック、バナディスグレー、ブリリアントコーラル、ラベンダー×パープルヘイズ、ワイルドジンジャー、ワサビが用意されています。
まとめ
登山には、日常と異なるリスクがあることから、安全かつ快適に楽しむためには持ち物選びを慎重におこなう必要があります。特に、これから初めての登山に挑戦するという方は、本記事で紹介した登山で必要な持ち物、または役立つ持ち物を一覧でまとめたチェックリストを参考に、ひとつひとつ準備していきましょう。
とはいえ、いきなりすべて揃えるとなると、多くの費用が発生します。そのため、まずはレインウェアとザック、登山靴など、登山における三種の神器と呼ばれる最低限必要なものを揃え、役に立つアイテムを追加する形で徐々に揃えていきましょう。本記事で紹介したおすすめの持ち物3選も参考にして、自分に合ったアイテムを見つけてください。