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登山グッズは何から揃える?あると役立つ登山グッズを紹介
登山グッズにはさまざまな種類があり、「何から用意すればいいの?」と気になっている方も多いのでは?使そこで、本記事では登山前に揃えておくべきグッズについて解説します。後半では、あると役立つ登山グッズも紹介しているため、これから登山を始めたいという方はぜひ参考にしてください。
目次
登山に挑戦するには、まず揃えておかなければならないグッズが3つあります。いずれかが欠けていると、登山中に体調不良を起こしてしまったり、途中下山することになったりするため、どのようなグッズが必要なのか十分理解しておきましょう。
登山グッズは何から揃える?
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結論から言うと、いきなりすべてのグッズを揃える必要はありません。登山グッズの中には普段使用しているもので代用できるものがあるからです。
しかし、登山グッズの中には普段使用しているものでは代用できないものもあるため、こうしたものから優先して揃えるようにしましょう。普段使用しているもので代用できないグッズは3つあり、それらはまとめて「三種の神器」と呼ばれています。
【最初に揃えておきたい】登山の三種の神器
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登山における三種の神器とは、登山靴とレインウェア、ザックの総称です。登山をする場合に必ず揃えなければならないグッズであることから、三種の神器と呼ばれています。
「普段使用している靴やレインウェア、バッグで代用できるのでは?」と疑問に思う方もいるでしょう。そこで、ここでは順番に普段使用しているものでは代用できない理由について解説していきます。
登山靴
登山靴とは、登山時に転倒しないように設計されたシューズです。登山では、整備されている道以外にも、整備されていない道や濡れている岩の上などを歩く場面があり、普段より転倒リスクが高くなっています。そのため、登山用に開発されたグリップ力の高い登山靴の着用が必須なのです。
また、登山靴には足の負担を軽減する役割もあります。登山では重い荷物を持って長距離を歩くため、普段よりも足にかかる負担は大きくなります。登山靴を履いていれば、インソールが足の負担を軽減するため、スニーカーで登山する場合よりも格段に疲れにくくなるのです。
レインウェア
レインウェアとは、雨や雪で体が濡れるのを防ぐためのウェアです。雨や雪で衣服が濡れた状態が続くと、体温が低下して「低体温症」になってしまう可能性があります。低体温症とは、深部体温が35度を下回ることで、体の震えや意識障害などを引き起こしている状態です。最悪の場合は命に関わる恐れのある状態であり、登山をおこなう際は低体温症の対策が必須となります。
そのほかにも、汗でインナーなどの衣服が濡れた状態が続くことも、低体温症を引き起こす原因のひとつです。普段使用しているレインウェアには透湿性が搭載されておらず、レインウェア内の汗は拡散されずに蒸れてしまいます。一方、登山用のレインウェアには透湿性が搭載されており、ウェア内の汗を外部に拡散できるため、汗冷えを起こしにくくなっているのです。
ザック
ザックとは、登山時に着用するリュックサックです。山での使用を想定した設計となっており、機能性や容量などがタウンユースのリュックとは異なっています。
登山では長時間重い荷物を収納したザックを背負って行動するため、ザックが体にフィットしていないと、肩を痛めたり、疲れやすくなったりします。背面長の長さが適切なものや、ウエストベルトやショルダーハーネスが体にフィットするものを試着したうえで選ぶことがおすすめです。
登山グッズを選ぶポイント
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登山グッズを選ぶ際のポイントは、以下の通りです。
予算
サイズ
デザイン
人それぞれ予算は異なるため、無理のない範囲で揃えていきましょう。また、前述した通り、登山靴やザックなどは体に合っていないサイズの場合、体を痛めてしまう場合があります。可能であれば、実店舗に足を運んで試着してみましょう。
登山グッズは登山を安全におこなうためだけのグッズではなく、多くの登山者がファッションとして好きなデザインのグッズを身につけています。気に入ったデザインの登山グッズを身につけている方が、気分が上がるでしょう。そのため、登山グッズを選ぶ際は、予算やサイズに加えて、好みのデザインかどうかも検討ポイントに入れることがおすすめです。
あると役立つ登山グッズを紹介
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登山で使用するグッズは、3種類の神器だけではありません。ここでは、あると役立つ登山グッズを紹介していきます。
- ドライレイヤー
- ヘッドランプ
- 水筒
- ハイドレーション
- おりたたみ椅子
- モバイルバッテリー
- ライター
- ウェットティッシュ
- おりたたみ傘
- ファイヤースターター
◆ ドライレイヤー
ドライレイヤーとは、汗冷えを防止するために開発された、撥水性の高いアンダーウェアです。ベースレイヤーの下に着用するものであり、肌の汗を素早く吸収してベースレイヤーに移動させます。汗をかいてもドライレイヤーが瞬時に汗を吸収することから、肌を常にドライな状態に保つことが可能です。
<メンズ>
【ドライナミック メッシュ NS クルー(ミレー)】
「ドライナミック メッシュ NS クルー」は、汗による冷えと不快感を軽減できる、メンズ用アンダーウェアです。ポリプロピレンがメイン素材であり、かさ高メッシュに編み上げることで、汗の素早い吸収・拡散を実現しています。
なお、上記で紹介しているものはメンズ用であり、別でレディース用の「【ウィメンズ】ドライナミック メッシュ タンクトップ」という商品も販売されています。
◆ ヘッドランプ
ヘッドランプとは、登山時に頭に装着するランプです。暗い場所で足元を照らせば転倒リスクを軽減できて、手元を照らせば作業をおこなえます。懐中時計やランタンでは片手が埋まってしまい、転倒時に両手をつけずに大怪我をしてしまう可能性があります。片手が埋まった状態では、作業効率も下がるでしょう。そのため、両手を空けた状態で周囲を照らせるヘッドランプが登山ではおすすめなのです。
<ユニセックス>
【アクティック コア(PETZL)】
「アクティック コア」は、450ルーメンの明るさで周囲を照らせるヘッドランプです。繰り返し充電できるタイプで、予備の電池を持ち運ぶ必要はありません。赤色光で照らすため、暗い場所でランプの光に目が眩む心配は不要です。また、1つのボタンで簡単に照射レベルを調整できる点も使いやすいポイントです。
◆ 水筒
登山では大量の汗をかくにも関わらず、道中では飲み水を確保できる場所は限定されています。そのため、水筒を持参していつでも水分補給できる状態にしておくことが重要です。ペットボトルでも代用可能ですが、冷たい水や温かいお湯を持っていきたい場合は水筒を持参しましょう。
【ステンレスボトル/FFX-501(THERMOS)】
「ステンレスボトル/FFX-501」は、高い保温性が魅力の山専用ボトルです。保温性を確保するために36mmの口径を採用しており、6時間後でも77度をキープできます。また、落下時の衝撃を緩和するために、シリコーン製の底カバーが付いており、底部が傷つくのを防止することが可能です。
◆ ハイドレーション
ハイドレーションとは、フィルム状のソフトボトルにチューブが取り付けてある吸水システムです。ザックの隙間からチューブを出して水分を補給できるため、水分補給の度にザックを下ろす必要はありません。中身の水分がなくなれば、ボトルをコンパクトに折りたためるため、ザックの中でかさばらない点も魅力です。
【SOFT RESERVOIR 2L(サロモン)】
「SOFT RESERVOIR 2L」は、厳しい傾斜でも水分を補給しやすいハイドレーションです。グリップ性が高く、手が汗ばんでいるときでも、簡単に中身を補充できます。裏返しにして洗浄できるため、内部を清潔な状態に保てる点も魅力です。
◆ おりたたみ椅子
登山におりたたみ椅子を持ってくと、食事のときや休憩時に椅子に座ってくつろげます。荷物にはなるものの、休憩時に足を楽に伸ばしてリラックスできる点は魅力です。
【ポケットスツール(ロゴス)】
「7075ポケットスツール」は、持ち運びに最適なおりたたみ椅子です。おりたたむことで、手のひらよりも少し大きい程度のサイズまで小さくできます。
アルミニウム合金の中で最高の強度を誇っている「7075超々ジュラルミン」を使用しており、軽量でコンパクトな椅子を実現しました。重量は100gで、耐荷量は100kgです。
◆ モバイルバッテリー
登山では行動時間が長いうえに、カメラ機能の使用などでスマホを使用する機会があるため、登山中にスマホの充電が切れてしまう可能性があります。必要なときに使用できないという事態を避けるために、モバイルバッテリーを持参することがおすすめです。
容量の大きなモバイルバッテリーを選べば、複数回スマホを充電できます。しかし、容量が大きいほど本体が重くなるため、とりあえず大きなものを選んで持っていくという選び方はおすすめしません。日帰りか宿泊かによっても充電回数は異なってくるため、充電したい回数に応じたモバイルバッテリーを選びましょう。
【Anker PowerCore 26800(Anker)】
「Anker PowerCore 26800」は、バッテリー容量が26,800mAhのモバイルバッテリーです。サイズは約180mm×81mm×22mmで、重量は495gです。iPhone11Proであれば6回以上充電できます。Ankerの独自技術によって、すべてのApple製品とほとんどのAndroid製品を急速充電することが可能です。
入力ポートが2つ搭載されてあり、モバイルバッテリー自体を倍速で充電できる点も魅力です。超大容量でありながらも、6.5時間で満タンまで充電できます。
◆ ライター
気温が低い場所でガスバーナーを使用する場合、ガスの気化率が低下して、なかなか着火しないことがあります。そのようなときにライターがあると、すぐに点火することが可能です。登山で料理をする場合は、ライターを持っていきましょう。
【スリムライター J23(Bic)】
「スリムライター J23」は、BIC独自の厳しい品質基準をクリアしたライターです。強い負荷をかけないと着火できないチャイルドレジスタンス機能を搭載してため、子ども連れでの登山において、子どもが誤って着火してしまうことが少ないでしょう。カラーバリエーションが豊富であり、好みの色を選べます。
◆ ウェットティッシュ
ウェットティッシュがあれば、手が汚れた際にすぐに汚れを拭き取れます。また、食器なども水を使うことなく綺麗にできるため、ザックにひとつ入れておくと安心です。
【キレイキレイ 除菌ウェットシート ノンアルコールタイプ 30枚(LION)】
「キレイキレイ 除菌ウェットシート ノンアンコールタイプ 30枚」は、ノンアルコールタイプのウェットティッシュです。シートは大きめであり、汚れやばい菌をしっかりと拭き取れます。無香料であるため、香りが苦手という人でも利用可能です。
◆ おりたたみ傘
登山でテント泊をする場合、テントと山小屋を行き来することがあります。その際、レインウェアを頻繁に着脱するのは面倒なものです。しかし、おりたたみ傘があれば、簡単に雨避けができます。
<ユニセックス>
【U.L.トレッキングアンブレラ(モンベル)】
「U.L.トレッキングアンブレラ」は、128gと超軽量のおりたたみ傘です。親骨にはカーボンを8本使用することで、強度を高めています。カラー展開は、ネイビー、ピンク、ダークグレー、ブラウン、ブルーグリーン、ターコイズがあります。
◆ ファイヤースターター
ファイヤースターターとは、ロッドとストライカーで着火する道具です。ロッドと呼ばれるマグネシウムなどの棒をストライカーと呼ばれる刃で擦ることで、火花を散らす仕組みとなっています。ガスなどの燃料は不要で、環境に左右されずに火をつけることが可能です。
【ファイヤースチールスカウトアーミー(LIGHT MY FIRE)】
「ファイヤースチールスカウトアーミー」は、約12,000回も発火できるファイヤースターターです。サイズは幅26mm×高さ95mmであり、握りやすくなっています。つまみ部分はサトウキビベースのバイオプラスチックが採用されており、BPAはフリーです。
まとめ
登山をするのであれば、さまざまな登山グッズを揃える必要があります。いきなりすべてを揃えるとなると、高額な費用がかかるため、ものによっては普段使用しているもので代用しながら、無理のない範囲で少しずつグッズを揃えていきましょう。
普段使用しているもので代用できないものは、登山靴とレインウェア、ザックです。これら3つは、まとめて三種の神器と呼ばれています。安全かつ快適に登山を楽しむためにも、最優先で登山靴とレインウェア、ザックを揃えましょう。
必須ではないものの、登山時にあると便利なグッズには、ドライレイヤーやヘッドランプ、水筒などが挙げられます。お金に余裕が出てきて、ザックにも収納する余裕がある場合は、ぜひ自分の登山グッズに取り入れることがおすすめです。本記事ではおすすめのグッズを複数紹介したため、登山グッズを用意する際の参考にしてください。