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熊対策は大丈夫?登山中に遭遇しない対策方法と熊鈴などおすすめクマよけグッズ5選
山では熊に遭遇する危険性があるため、熊対策は必須です。食料を放置しない、テントの中で料理や食事をしないなどの基本はしっかりと押さえておきましょう。この記事では、登山中の熊対策の必要性や熊対策のポイント、おすすめの熊対策グッズを紹介します。
登山やキャンプ、アウトドア中に熊に遭遇したという事例は珍しくありません。
熊に遭ってしまった場合の対処法を誤ると、襲われたりケガをしたりするおそれがありますので、山に行く際は熊対策を万全にしていきましょう。
今回は熊対策の必要性や熊の危険性、熊対策のポイント、おすすめの熊対策グッズをご紹介します。
登山に行くなら熊対策をしっかりと!
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登山や、山のキャンプに行く時は熊対策が必須です。
熊は基本的に人との接触を避けて行動しているため、日常生活ではあまり見かけることはありません。
しかし、人が熊のテリトリーである山に入った場合、山中でばったり熊に遭遇してしまう可能性があります。
熊は比較的臆病な性格をしているため、距離が開いていれば熊の方から逃げていくことがほとんどです。
しかし、至近距離で遭遇してしまった場合や、子熊を連れていた場合は、自身や子の身を守るために攻撃をしてくるおそれがあります。
熊は鋭い爪と牙、そして圧倒的な力を持っているため、まともに攻撃されれば大ケガは免れず、最悪の場合、命を落としてしまうこともあります。
登山中は、特に以下の場所で熊に遭遇しやすいので、熊対策を万全に整えると共に、付近を通る時は十分警戒しましょう。
標高の低い沢沿い
熊は餌や水を求めて標高の低い沢に姿を現すことがあります。
特に冬眠明けの春先は食料を求めてうろつく熊が多いので、沢沿いを歩くのは避けた方がよいでしょう。
高山植物が生えている場所
熊は高山植物の実を食料にする性質があるため、高山植物が生えている場所で目撃されるケースが多いようです。
高山植物が自生する標高の高い場所は、登山道が狭くなっていることも多いため、真正面から遭遇しないように気を付けましょう。
河口や下流域付近
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熊は川に生息する鮭などを捕って食べる習性があります。
鮭は河口付近や下流域で捕獲しやすいため、特に鮭が川を遡上してくる秋は当該エリア付近には近づかない方が無難です。
熊対策のポイント3つを詳しく解説
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登山に行く時の熊対策のポイントを3つに分けて解説します。
食料を放置しない
登山者が捨てたり、放置したりした食料は熊の餌になります。
食べ物の匂いを辿って熊が近づいてくるおそれもあるので、登山の最中に食べたもののごみや、キャンプで残した食べ物などは必ず持ち帰るようにしましょう。
テントに食べ物の匂いをつけない
テントの中で料理をしたり、食事を摂ったりすると、テントの布地に食べ物の匂いが染み付いてしまいます。
就寝中、熊が匂いに引き寄せられてテントまで接近してきたり、周辺にある荷物を漁ったりする可能性があるので、料理や食事はテントから少し離れた場所で行うようにしましょう。
熊に遭遇したら大声を出さない、逃げないが基本
登山の最中に熊に遭遇してしまった場合、パニックになって大声を出したり、その場から逃げ出したりしてしまいがちです。
しかし、至近距離で大声を出すと、熊を刺激してしまい、興奮して襲いかかられるおそれがあります。
また、熊は逃げるものを追う習性があるため、背中を向けて逃げ出すのは禁物です。
山中で熊と遭遇したら、大声は出さず、ゆっくり後ずさって熊から距離を取ることが大切です。
なお、至近距離で熊に遭遇していないうちは、熊よけのベルやホイッスルを使った熊対策が有効です。
熊に人間がいる位置をあらかじめ示しておけば、熊も警戒するため、遭遇するリスクが低くなります。
熊対策グッズおすすめ5選!
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登山やキャンプ、アウトドア中に熊に遭遇した時に役立つグッズや、熊との遭遇リスクを低減するグッズを5つピックアップしてご紹介します。
1.COUNTER ASSAULT(カウンターアソルト)|熊よけスプレー CA230
グリズリーの生息地として有名なアメリカのモンタナ州で研究、開発されている強力な熊撃退スプレーです。
上部にある発射レバーを押すと刺激の強い唐辛子エキスが噴射されます。
噴射距離は約9m、噴射時間は約7秒。熊の顔に向かって吹き付ければ身を守ることができます。
サイズ | 高さ約220mm×直径52mm |
重量 | 約230g |
内容物 | 唐辛子エキス |
2.冒険倶楽部(BOHKEN CLUB)|携帯ストラップ付山菜採り危険防止ホイッスル HS-4
軽く吹くだけで高音が出る緊急用ホイッスルです。
山の中でも遠くまで届く音を出せるため、熊に遭遇した際に周囲に注意喚起したり、助けを呼んだりすることができます。また、大きな音を出すことで熊を怯ませる効果も期待できます。
標準でストラップが付いているため、携帯電話に取り付けたり、登山用ザックのカラビナに取り付けたりしておけば、緊急時にすぐ取り出して使うことが可能です。
登山やアウトドアだけでなく、大きな災害が遭った時に助けを呼ぶ防災用としても役立ちます。
サイズ | 高さ約50mm×直径7mm |
重量 | 約15g |
素材 | 真鍮(クロームメッキ) |
3.ネット・オー(NET-O)|電子ホイッスル
ボタンを押すだけで異なる3種類の音を出すことができる電子ホイッスルです。口を使わないので、山道で汚れても抵抗なく使うことができます。
また、口を塞がないので、ホイッスルを鳴らしながら周囲の人に指示を出したり、助けを呼んだりすることも可能です。
多少の雨なら防いでくれる生活防水仕様なので、登山やキャンプなどのアウトドアシーンでも活躍します。
ホイッスルの音量は、飛行機エンジン付近や自動車のホーンに近い大音量の120デシベル。山にいても広範囲まで音を響かせることができます。
サイズ | 長さ約107mm×直径33mm |
重量 | 80g |
素材 | プラスチック |
4.児玉兄弟商会|獣よけ線香
獣が嫌う唐辛子成分を配合した線香です。
原料に唐辛子粉末が練り込まれており、火をつけると刺激をともなう唐辛子の辛味成分カプサイシンが空中に飛散。獣の嗅覚を刺激し、周辺への接近を予防します。
線香を分厚くすることで、煙の量がより多く出る仕組みになっているため、広範囲をカバーできるところが特徴です。
専用の携帯器を使えば手軽に持ち運ぶことができるため、山やキャンプ場でテントを張っている時や、一休みしている時の熊避けにおすすめです。
サイズ | 直径約11cm |
重量 | 非公開 |
素材 | 唐辛子粉末、タブ粉、木粉、防腐剤 |
5.浅野木工所 |熊よけベル 中 カラビナロック式
ベルの音で熊から身を守る小型のベルです。
ベルの材質は真鍮製で、遠くまで音が響くので、熊を怯ませる効果も期待できます。
またストラップにはカラビナがついているので、バックパックやズボンのベルトなどに装着OK。コンパクトなので持ち運びの負担もなく、手軽に熊対策できます。
サイズ | 長さ約48mm×直径48mm |
重量 | 約110g |
素材 | 真鍮 |
登山やキャンプに行く時は熊対策を万全にしていこう
熊は比較的臆病で、人を怖がる性質がありますが、至近距離で遭遇すると攻撃される可能性があります。
熊が出没しやすいスポットに近づくことはなるべく避けると共に、食料を放置しない、テント内で料理や食事をしないなど、基本的なポイントを押さえて行動しましょう。
登山に行く際は、熊撃退スプレーやホイッスル、ベルなどのグッズを使用すると、より効率的に対策できます。