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山岳保険の選び方!登山者におすすめの保険10選や必要性を紹介
登山を行うのであれば必ず山岳保険の加入を検討しましょう。本記事では、山岳保険の選び方をや必要性、おすすめの商品も紹介します。これから登山に挑戦する方や自分に合う山岳保険を探している方はぜひ参考にしてください。
目次
山岳保険は、遭難時の捜索や救助にかかる費用を負担する保険です。さまざまな企業が商品を提供しており、どれが自分に合っているのかわからないという方も多いでしょう。
そこで本記事では、山岳保険の選び方を説明します。山岳保険の必要性や、おすすめの商品も紹介しているので、これから登山に挑戦する方や自分に合う山岳保険を探している方はぜひ参考にしてください。
山岳保険は必要?
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これから登山を行う人の中には「保険料がもったいないから、入らなくても良い?」「なぜ山岳保険が必要?」と気になっている人もいるでしょう。結論から言うと、登山を行うのであれば、山岳保険への加入は必須と言えます。
そもそも山岳保険とは、遭難時の捜索や救助にかかる費用を負担する保険のことです。国内には山岳保険という保険商品の認可を得た会社は存在していません。一般的に、登山中のリスクに備えた補償を用意している保険を山岳保険と呼んでいます。
警察や消防など公的機関が捜索や救助を行う場合、原則費用は請求されません。しかし、民間の救助機関が出動すると、捜索・救助時間1時間あたり50〜80万円程度の費用を請求されます。一般的な損害保険では費用を賄えないため、山岳保険に加入していない場合は自費で負担しなければなりません。
登り慣れた山でも、突然の天候変動や体調不良によって遭難する可能性はあります。遭難して後々膨大な費用を請求されるという事態を防ぐために、登山を行う際には必ず山岳保険に加入しておきましょう。
山岳保険の選び方
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山岳保険は以下のポイントを踏まえて選びましょう。
【山岳保険を選ぶ際の確認ポイント】
- 登山頻度
- 山行スタイル
- 個人賠償責任
年に数回しか登山しない場合は、1日単位の保険に加入すると、保険料を抑えられます。毎月登山する場合は、1か月や1年間という長期型補償の保険に加入すると、毎回加入する手間を省けるためおすすめです。山岳保険の中には登はん中の事故による怪我は補償対象外としているものもあるため、登はんを行う場合には補償の対象か確認する必要があります。
個人賠償責任とは、自分が起こした事故で他の登山者が怪我をした際に負う責任のことです。注意をしていても落石など事故を起こす可能性はあるため、個人賠償責任のある保険に加入しておくと安心です。
登山者におすすめの山岳保険10選
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登山者におすすめの山岳保険を10個紹介します。
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野あそび保険 | 野外活動保険 | やまきふワンタイム | やまきふエキスパート | 山岳保険 登山コース | 山岳保険 ハイキングコース | 超かんたん保険 アウトドアプラン | ちょこっと保険 山大好きプラン | 1DAYレジャー保険 | ふじさん共済 |
保険期間 |
1泊2日まで3泊4日まで6泊7日まで |
1年3年5年 |
日帰り1泊2日3泊4日 |
1年間 |
1年間 |
1年間 |
1か月間1年間 |
1か月 |
1日〜7日 |
日帰り1泊2日 |
補償内容 |
死亡後遺障害入院手術携行品損害個人賠償責任救援者費用など |
死亡後遺障害障害医療費入金手術通院携行品損害個人賠償責任補償救援者費用等補償など |
傷害死亡傷害入院傷害手術救援者費用賠償責任 |
傷害死亡傷害入院賠償責任救援者費用 |
傷害死亡後遺障害遭難捜索傷害入院傷害手術傷害通院日常生活賠償 |
傷害死亡後遺障害救援者費用日常生活賠償傷害入院傷害手術傷害通院 |
入院手術通院携行品損害救援者費用等保険金死亡後遺障害 |
傷害死亡傷害後遺障害傷害入院傷害通院携行品損害救援者費用等保険金など |
傷害死亡傷害入院骨折時一時保険金日常生活賠償保険金救援者費用等保険金など |
傷害死亡傷害入院傷害手術賠償責任救援者費用 |
保険料 |
250円〜 |
3,420円〜 |
660円〜 |
10,000円 |
4,520円〜 |
2,870円〜 |
月払170円〜 |
月額330円〜 |
1日500円〜 |
660円 |
入会金 |
なし |
なし |
なし |
なし |
なし |
なし |
なし |
なし |
なし |
なし |
補償限度額 |
1億円 |
1億円 |
1億円 |
1億円 |
1億円 |
1億円 |
300万円 |
500万円 |
3億円 |
1億円 |
個人賠償責任補償の有無 |
あり |
あり |
あり |
あり |
あり |
あり |
なし |
なし |
あり |
なし |
その他補償 |
携行品損害補償救援者費用等補償など |
携行品損害補償救援者費用等補償障害医療費用保険金通院保険金など |
救援者費用など |
救援者費用など |
日常生活賠償など |
救援者費用日常生活賠償など |
携行品損害保険金など |
携行品損害保険など |
日常生活賠償保険金など |
賠償責任、救援者費用など |
1.野あそび保険(モンベル)
モンベルの野あそび保険は、最低250円から加入できる山岳保険です。保険期間は6泊7日までで、 7泊8日以上の旅行や登山では加入できません。ピッケルやアイゼン、ハンマーなどの登山用具を使用する山岳登はん中の事故による怪我は、保険の対象外です。
【野あそび保険がおすすめの人】
- ハイキングや軽登山を行う人
- 保険料を抑えたい人
保険内容 | 概要 |
保険期間 | 1泊2日まで、3泊4日まで、6泊7日まで |
補償内容 | 死亡、後遺障害、入院、手術、携行品損害、個人賠償責任、救援者費用など |
保険料 | 250円〜 |
入会金 | なし |
補償限度額 | 1億円 |
個人賠償責任補償の有無 | あり |
その他補償 | 携行品損害補償、救援者費用等補償など |
タイプ | ハイキング向け/軽登山向け |
2.野外活動保険(モンベル)
モンベルの野外活動保険は、3つのプランと7つのコースを用意している山岳保険です。登山だけではなく、その他のアウトドアでの怪我も補償しています。日常生活での怪我も補償対象である点が魅力です。
【野外活動保険がおすすめの人】
- 登山だけではなく、日常生活での怪我も補償してもらいたい人
- 長期補償型の保険に加入したい人
保険内容 | 概要 |
保険期間 | 1年、3年、5年 |
補償内容 | 死亡、後遺障害、障害医療費用、入金、手術、通院、携行品損害、個人賠償責任補償、救援者費用等補償など |
保険料 | 3,420円〜 |
入会金 | なし |
補償限度額 | 1億円 |
個人賠償責任補償の有無 | あり |
その他補償 | 携行品損害補償、救援者費用等補償、障害医療費用保険金、通院保険金など |
タイプ | ハイキング向け/軽登山向け |
3.やまきふワンタイム(山岳寄附基金)
H3.やまきふワンタイム(山岳寄附基金)
やまきふワンタイムは、日帰り登山から3泊4日までの登山で加入できる山岳保険です。天災特約が付いており、地震や噴火での怪我も対象としています。
【やまきふワンタイムがおすすめの人】
- できるだけ保険料を抑えたい人
- 天災での怪我も補償してもらえる保険に加入したい人
保険内容 | 概要 |
保険期間 | 日帰り、1泊2日、3泊4日 |
補償内容 | 傷害死亡、傷害入院、傷害手術、救援者費用、賠償責任 |
保険料 | 660円〜 |
入会金 | なし |
補償限度額 | 1億円 |
個人賠償責任補償の有無 | あり |
その他補償 | 救援者費用など |
タイプ | ハイキング向け/軽登山向け |
4.やまきふエキスパート(山岳寄附基金)
やまきふエキスパートは、病気や道迷いによる遭難に加えて、雪山やクライミング中の事故による遭難も補償の対象としている山岳保険です。国内だけではなく、国外の登山やハイキングにも対応しています。
【やまきふエキスパートがおすすめの人】
- 山岳登はんを行う予定の人
- 国外で登山を予定している人
保険内容 | 概要 |
保険期間 | 1年間 |
補償内容 | 傷害死亡、傷害入院、賠償責任、救援者費用 |
保険料 | 10,000円 |
入会金 | なし |
補償限度額 | 1億円 |
個人賠償責任補償の有無 | あり |
その他補償 | 救援者費用など |
タイプ | 本格登山向け |
5.山岳保険 登山コース(日山協山岳共済会)
日山協山岳共済会の山岳保険 登山コースは、登山中の事故による手術費用や入院費用、捜索費用などを補償する山岳保険です。日常生活や業務中に起こった事故も対象としています。
【山岳保険 登山コースがおすすめの人】
- 登山に加えて、日常生活や業務中の事故も補償してもらいたい人
- 登山中の事故による通院や手術、入院費用を保険で賄いたい人
保険内容 | 概要 |
保険期間 | 1年間 |
補償内容 | 傷害死亡、後遺障害、遭難捜索、傷害入院、傷害手術、傷害通院、日常生活賠償 |
保険料 | 4,520円〜 |
入会金 | なし |
補償限度額 | 1億円 |
個人賠償責任補償の有無 | あり |
その他補償 | 日常生活賠償など |
タイプ | 軽登山向け/本格登山向け |
6.山岳保険 ハイキングコース(日山協山岳共済会)
日山協山岳共済会の山岳保険 ハイキングコースは、登山中の事故による入院費用や救援者費用などを補償する山岳保険です。屋外の人工壁で行うクライミングも補償対象となっています。
【山岳保険 ハイキングコースがおすすめの人】
- クライミングも楽しみたい人
- 登山に加えて、日常生活や業務中の事故も補償してもらいたい人
保険内容 | 概要 |
保険期間 | 1年間 |
補償内容 | 傷害死亡、後遺障害、救援者費用、日常生活賠償、傷害入院、傷害手術、傷害通院 |
保険料 | 2,870円〜 |
入会金 | なし |
補償限度額 | 1億円 |
個人賠償責任補償の有無 | あり |
その他補償 | 救援者費用、日常生活賠償など |
タイプ | ハイキング向け |
7.超かんたん保険 アウトドアプラン(楽天)
「超かんたん保険 アウトドアプラン」は、アウトドアでの事故を補償する山岳保険です。遭難した際の救援費用も補償しますが、山岳登はん中の事故は対象外となる場合があります。本人型、夫婦型、家族型という種類があり、家族でまとめて加入することが可能です。
【超かんたん保険 アウトドアプランがおすすめの人】
- ハイキングや軽登山を行う予定の人
- 家族で保険にまとめて加入したい人
保険内容 | 概要 |
保険期間 | 1か月間、1年間 |
補償内容 | 入院、手術、通院、携行品損害、救援者費用等保険金、死亡、後遺障害 |
保険料 | 月払170円〜 |
入会金 | なし |
補償限度額 | 300万円 |
個人賠償責任補償の有無 | なし |
その他補償 | 携行品損害保険金など |
タイプ | ハイキング向け/軽登山向け |
8.ちょこっと保険 山大好きプラン(PayPayほけん)
「ちょこっと保険 山大好きプラン」は、プラン内容を自由にカスタマイズできる山岳保険です。申し込み画面で保険金額を増減したり、補償内容を追加したりできます。本人型、夫婦型、家族型というセットプランがあり、家族でまとめて加入できます。
【ちょこっと保険 山大好きプランがおすすめの人】
- カスタマイズして特定の補償を充実させたい人
- 家族で保険にまとめて加入したい人
保険内容 | 概要 |
保険期間 | 1か月 |
補償内容 | 傷害死亡、傷害後遺障害、傷害入院、傷害通院、携行品損害、救援者費用等保険金など |
保険料 | 月額330円〜 |
入会金 | なし |
補償限度額 | 500万円 |
個人賠償責任補償の有無 | なし |
その他補償 | 携行品損害保険など |
タイプ | ハイキング向け/軽登山向け |
9.1DAYレジャー保険(三井住友海上火災保険)
「1DAYレジャー保険」は、セブンイレブンのマルチコピー機で24時間365日いつでも申し込める山岳保険です。1日単位で最長7日間、連続で加入できます。
【1DAYレジャー保険がおすすめな人】
- 1日単位で保険に加入したい人
- セブンイレブンから手軽に保険に加入したい人
保険内容 | 概要 |
保険期間 | 1日〜7日 |
補償内容 | 傷害死亡、傷害入院、骨折時一時保険金、日常生活賠償保険金、救援者費用等保険金など |
保険料 | 1日500円〜 |
入会金 | なし |
補償限度額 | 3億円 |
個人賠償責任補償の有無 | あり |
その他補償 | 日常生活賠償保険金など |
タイプ | ハイキング向け/軽登山向け |
10.ふじさん共済(山岳寄附基金)
「ふじさん共済」は、日本初の富士登山に限定した山岳保険です。1泊2日までの登山中の怪我や賠償事故、救援者費用などを補償しています。
【ふじさん共済がおすすめの人】
- 富士山に登山する人
- 1泊2日までで富士登山を行う予定の人
保険内容 | 概要 |
保険期間 | 日帰り、1泊2日 |
補償内容 | 傷害死亡、傷害入院、傷害手術、賠償責任、救援者費用 |
保険料 | 660円 |
入会金 | なし |
補償限度額 | 1億円 |
個人賠償責任補償の有無 | なし |
その他補償 | 賠償責任、救援者費用など |
タイプ | 富士登山向け |
まとめ
登り慣れた山でも、突然天候が変わったり、熱中症などで体調が悪化したりした際、遭難するリスクがあります。遭難した後、高額な捜索・救助費用を請求される事態を回避するために、登山を行うのであれば必ず山岳保険に加入しておきましょう。
山岳保険を選ぶ際は、以下のポイントを確認することがおすすめです。
- 登山頻度
- 山行スタイル
- 個人賠償責任
本記事では、おすすめの商品10選を紹介しました。これから山岳保険を選ぶ方は、ぜひ本記事で紹介した商品も候補に入れて、自分に合う山岳保険を探してみてください。