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ヤマビルに噛まれたら!対処法や噛まれないための予防策を解説

公開日 1年前
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ヤマビルに噛まれたら!対処法や噛まれないための予防策を解説

登山やキャンプのアウトドアシーンでヤマビルに噛まれると、かゆみや蕁麻疹(じんましん)、発熱といった症状を引き起こす場合があります。本記事では、ヤマビルに噛まれたときの対処法や噛まれないための対策についても紹介しているため、これから登山やキャンプに挑戦する方はぜひ参考にしてください。

 

 

登山やキャンプでヤマビルに噛まれると、かゆみや蕁麻疹(じんましん)、発熱といった症状を引き起こす場合があります。噛まれた後に迅速かつ適切な行動をとることで、症状の進行を抑えられるため、ヤマビルに噛まれたときの対処法を知っておきましょう。

そこで本記事では、ヤマビルに噛まれたときの対処法について解説します。噛まれないための対策についても紹介しているため、これから登山に挑戦する方はぜひ参考にしてください。

関連記事:ヤマビルの対策と対処法は?登山におすすめのスプレーや服装を紹介

 

 ヤマビルに噛まれたときの対処法

出典:Adobe Stock

ヤマビルとは、日本本土の山奥に生息する陸生ヒルです。噛まれると強いかゆみを生じるだけではなく、蕁麻疹(じんましん)や発熱、眩暈(めまい)を引き起こす場合もあるため、噛まれたときには迅速な対応が必要となります。

以下は、ヤマビルに噛まれたときの対処の流れです。

1. ヤマビルを傷口から離す

2. 噛まれた傷口を洗い流す

3. 傷口を消毒する

4. 止血する

 

 ヤマビルを傷口から離す

ヤマビルを肌から無理やり引き離すと傷口が広がる可能性があるため、主に以下の3つの方法でヤマビルを傷口から離しましょう。

 

  忌避剤や塩水をかける

  塩をかける

  ライターの火を当てる

 

 忌避剤や塩水をかける

ヤマビル用忌避剤とは、ヤマビルを近付けないために使用する薬剤です。ヤマビルに噛まれた際に使用すると、ヤマビルを傷口から離す効果もあります。忌避剤がない場合には、消毒用エタノールや塩水で代用することも可能です。

 

 塩をかける

ヤマビルにひとつまみの塩をふりかけると、ヤマビルを傷口から離せます。登山では汗や尿によって多くの塩分を失うため、塩分を補うためにも小さなビンや袋に入れて持ち運ぶとよいでしょう。

 

 ライターの火を当てる

ライターやマッチの火をヤマビルに当てると、ヤマビルは傷口から口を離します。風が強い場所でも簡単に点火できることから、ライターは登山やキャンプでの必須アイテムのひとつです。ヤマビルに火をあてる際に火傷してしまう可能性があるため、ライターやマッチの使用時は十分に注意しましょう。

 

 噛まれた傷口を洗い流す

傷口からヤマビルを引き離せたら、噛まれた傷口を水で洗い流しましょう。ヤマビルは吸血時にヒルジンと呼ばれる物質を分泌します。ヒルジンには血液凝固を阻止する作用があるため、傷口を指で強くつまんで、ヒルジンを絞り出すことがポイントです。

手でヒルジンを洗い出せますが、より効率的に洗い流す場合にはポイントリムーバーを使うことがおすすめです。ポイントリムーバーとは毒液や毒針を抽出する器具であり、使用することで症状を軽減できます。

【ポイズンリムーバー(Sin Adventure Gear)】

 

 

Sin Adventure Gearのポイズンリムーバーは、日本国内の工場で加工・生産されているポイズンリムーバーです。ポイズンリムーバーをヤマビルに噛まれた箇所に押し当て、レバーを引き上げることでヒルジンを吸い出せます。

吸引部分である先端パーツの太さは2種類あり、患部の大きさに応じて取り替えられる点が特徴です。銀イオンが配合されていることから、衛生面で安心して使用できます。

 

 傷口を消毒する

ヤマビルは蚊やマダニなどと吸血方法が異なり、吸血だけでは感染症になりません。しかし、傷口を放置することで、細菌類が入り込んで感染症を引き起こす恐れがあるため、消毒液で傷口が清潔な状態になるように消毒しましょう。

 

 止血する

傷口からヒルジンを洗い出して消毒が完了したら、絆創膏やガーゼで止血します。ヒルジンによって普段よりも血がとまりにくくなっているため、血がとまるように出血部分をしっかり押さえましょう。止血後にかゆみを感じる場合は、抗ヒスタミン剤を塗布することでかゆみを抑えられます。

 

 ヤマビルの対処をする際の注意点

出典:Adobe Stock

噛みついたヤマビルを除去する際、ヤマビルが吸血した血を吐き出す場合があります。他人の血が傷口や粘膜に付着すると、C型肝炎やB型肝炎などに感染する可能性があるため、ヤマビルの吐き出した血が他人にかからないように配慮しなければなりません。同行者にヤマビルを除去してもらう場合は、ビニール袋を装着して処置してもらうといった対策を行いましょう。

 

 ヤマビルに噛まれないための対策

出典:Adobe Stock

ヤマビルに噛まれたときの対処と併せて、噛まれないための対策を覚えておきましょう。

1.  忌避剤を利用する

2.  ヤマビルに噛まれないような服装をする

3. ヤマビルに噛まれないような行動をする

 

 忌避剤を利用する

ヤマビル用忌避剤を靴や衣服に使用することで、ヤマビルが近づきにくくなります。商品によっては多くの種類の害虫に対応しているものもあるため、虫に刺されるリスクが高い登山時の使用におすすめです。

【ヒル下がりのジョニー(エコトレード)】

 

 

「ヒル下がりのジョニー」は、株式会社エコトレードが販売しているヒル・ヤマビル用忌避剤です。ディート不使用で、自然界で生分解される材料のみで製造しており、人体や自然環境に配慮されています。50mlや140mlなどさまざまなサイズが販売されているため、荷物のサイズに応じて選ぶとよいでしょう。

登山靴や靴下、帽子、衣服の襟元・袖口・裾にスプレーして使用します。衣服にヤマビルが付着した際には直接噴射することで、除去することが可能です。使用する際は成分が直接肌に当たらないように注意してください。

 

【天使のスキンベープ(フマキラー)】

 

 

「天使のスキンベープ」は、フマキラー株式会社が販売している忌避剤です。ヤマビルの他にも、蚊成虫やブユ、アブ、マダニ、イエダニ、トコジラミにも対応しています。有効成分であるイカリジンの濃度を高めており、虫除け効果が6〜8時間と長い点が特徴です。

赤ちゃんから大人まで使え、妊娠している方も安全に使用できます。肌にやさしく、薬剤を肌に直接つけても問題はありません。舞い散りが起きにくく、嫌なにおいもないため、「虫除けスプレーは苦手」という方でも気持ちよく使えます。

 

 ヤマビルに噛まれないような服装をする

服装に注意することで、ヤマビルに噛まれるリスクを下げられます。ヤマビルに噛まれない服装のポイントは、以下の通りです。

【ヤマビルに噛まれない服装のポイント】

  ズボンの裾を靴下の中に入れる

  長袖の衣服を着用する

  長ズボンを着用する

  タイツを着用する

  足首に忌避剤を塗布したタオルを巻く

  塩をつけたタオルを首に巻く

 

肌の露出部分を減らすことで、ヤマビルに噛まれにくくなります。木からヤマビルが落ちてくる場合もあるため、首元から衣服の中に侵入されないように、塩のついたタオルを首に巻くことも効果的です。

 ヤマビル対策におすすめの服装

ヤマビル対策に効果のあるおすすめのアイテムを紹介します。

【ハイベントショートゲイター(THE NORTH FACE):ユニセックス】

 

 

「ハイベントショートゲイター」は、防水透湿素材ハイベントを使用したショートゲイターです。足首に装着することで、ヤマビルの衣服内への侵入を防いだり、泥や雨から衣服が濡れるのを防いだりできます。体の水蒸気を排出する素材を採用しており、蒸れにくくなっている点も魅力です。

靴底をホールドするストラップが付属しており、足首からずれにくくなっています。ストラップはフラットな樹脂製を採用しており、登山靴だけではなく、柔らかいトレッキングシューズにも使用可能です。

サイズ展開 S/M/L
素材 HYVENT(3層)
重量 記載なし

 

【登山用ゲイター(HIKENTURE):ユニセックス】

 

 

HIKENTUREの「登山用ゲイター」は、防水性と透湿性・耐久性に優れたゲイターです。下半分は600Dナイロンオックスフォード生地を採用しており、ゲイターの内部をドライな状態に保ちながら、ヤマビルや水・雪などから体を守ります。

ストラップのベルトには複数の穴が開いており、体にフィットするように調整できます。歩行時にも緩みにくく、隙間からヤマビルが侵入する心配は不要です。また、サイドには反射板が取り付けられており、夜間でも安全に活動できます。

サイズ展開 S/M/L
素材 ナイロン
重量 220g

 

 ヤマビルに噛まれないような行動をする

ヤマビルに噛まれるリスクがあるのは、行動中だけではありません。休憩時にも噛まれる可能性はあるため、ヤマビルに噛まれないようにするにはどのように行動すればよいのか知っておく必要があります。

【ヤマビルに噛まれないための行動】

  吸血されていないか確認する

  休憩する前にヤマビルがいないか確認する

  ザックなどの持ち物を地面に置かない

  日当たりの良い場所で休憩する

  ザックを背負おう際はヤマビルが付着していないか確認する

  地面に直接座らない

 

ヤマビルは乾燥に弱いため、日当たりの良い場所で休憩するのもヤマビル対策に効果的です。地面に直接座ったり、地面にザックを直接置いたりすると、気付かぬうちに衣服やザックにヤマビルが付いてしまう可能性があるため、注意しましょう。

 

 まとめ

ヤマビルに噛まれてしまったら、まずヤマビルを傷口から離しましょう。無理に離すと傷口が広がる恐れがあるため、忌避剤や塩、火によって離すことがおすすめです。

傷口を洗い流す際は、ヒルジンを絞り出すことを意識しましょう。ポイズンリムーバーがあれば効率的に絞り出すことが可能です。その後、傷口を消毒して、絆創膏やガーゼで止血します。止血後にかゆみがある場合には、抗ヒスタミン剤を塗布してください。

本記事ではヤマビルに噛まれないための対策も紹介しました。忌避剤やゲイターを紹介したため、登山やキャンプ時のアイテムを選ぶ際の参考にしてください。

 

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