#アウトドア #対策 #靴ズレ #かかと #知識 #基本 #登山 #おすすめ #持ち物
靴ズレで踵(かかと)が痛くなってしまったら?靴ズレの原因や対策、防止グッズ紹介
靴ズレができる原因は、「靴が合っていない」「靴ズレしやすい靴を履いている」「歩き方に癖がある」のうち、いずれかだと考えられます。自分にあった靴を選び、靴ズレしやすい部分には絆創膏を貼るなどして事前に対処しましょう。靴ズレができる原因と対処法を解説します。
目次
新しい靴を履いたときや、普段履かない靴で長時間歩いたときにできやすい靴ズレ。痛みで歩きづらくなるだけでなく、楽しい気持ちを盛り下げる厄介な症状のひとつです。靴ズレには原因があるため事前に把握し予防しましょう。
この記事では靴ズレが起きる原因と対策、靴ズレ予防に役立つグッズを紹介します。
靴ズレが発生する5つの原因
出典:PIXTA
新しい靴を履き始めたときや、長時間歩き続けたときなどに靴ズレに悩む人は少なくありません。
靴ズレは足と靴がこすれて皮がめくれたり、水ぶくれができたりする症状のことです。具体的には、かかとやくるぶし、足の指、足の裏などに水ぶくれなどができ、放置すると化膿することもあります。[注1]
靴ズレが発生する大きな原因は、足に合わない靴を履いていること、靴自体が靴ズレしやすいタイプであること、歩き方に癖や歪みがあることが挙げられます。それぞれの原因について詳しく解説します。
[注1]中野区医師会:靴ずれに注意を!~失敗しない靴選び!正しい靴の合わせ方~
https://www.nakano-med.or.jp/topics/2014/09.php
靴のサイズが合っていない
靴のサイズが足長に比べ、大きすぎたり小さすぎたりすると靴ズレができやすいです。かといって、足の実寸サイズぴったりの靴を選ぶのも適切ではありません。
とくにむくみやすい人は、ジャストサイズだと夕方ごろにきつくなってしまい靴ズレしやすくなります。[注2]
[注2]中野区医師会:靴ずれに注意を!~失敗しない靴選び!正しい靴の合わせ方~
https://www.nakano-med.or.jp/topics/2014/09.php
靴の形やデザインが合っていない
靴を選ぶときは28cmなどのサイズだけでなく、3Eや5Eなどで表記されるワイズ(足囲)の確認も大切です。さらに甲の高さや、土踏まずのアーチラインに合っていないデザインの靴を履くことも、靴ズレが起きる原因になります。
摩擦が起きやすい靴を履いている
靴は素材や形でも靴ズレのしやすさに違いがあります。革などの固い素材でできた靴は内側の素材と皮膚が接触して摩擦しやすいです。
女性用に多いポインテッドトゥと呼ばれるつま先が尖った靴は、親指と小指が締め付けられ靴ズレの原因に。ハイヒールは重心が前に傾き足が滑るため、足先とかかとの靴ズレが生じやすくなります。
履きなれない靴を長時間履いた
履き馴染んだ靴には歩行時にできる「そり癖」などが付き、素材も足に馴染んでいるため靴ズレせずに快適に歩けます。しかし、おろしたての革靴は素材がまだ固く、歩行時の癖も付いていないため、サイズがあっていても長時間履くと靴ズレが起きやすい状態です。
歩き方に歪みや癖がある
足に合う靴を履いても靴ズレするときは、歩き方に癖や歪みが生じている可能性があります。靴底の減り方が左右で違うときは要注意。一方の足に重心が偏り不要な部分に力が入るため、靴ズレしているのかもしれません。骨格の歪みは靴ズレだけでなく、膝や腰の痛み、頭痛などにもつながるため早めに改善しましょう。
靴ズレの発生を防止するための対策
出典:PIXTA
一度靴ズレしてしまうと、歩行時に痛みをともなうだけでなく治りづらくなってしまいます。新しい靴はあらかじめ履いて馴染ませておく、靴ズレ防止パットを使うなどして、できるだけ発生を予防しましょう。
足にフィットする靴を履く
足を選ぶときは以下のポイントを確認し、自分の足にフィットするものを選びましょう。[注3]
● つま先と靴の間に1~1.5cm程度余裕があるか
● 親指と小指の付け根が靴にあたっていないか
● 甲が圧迫されないか
● 土踏まずのアーチにあっているか
● かかとは正しい位置にあるか
どの靴が合うかわからなかったり、足のサイズが左右で違ったりする人は、シューフィッターに見てもらうのもおすすめです。
[注3]一般社団法人 足と靴と健康協議会:靴の正しい選び方
歩き方を改善する
歩き方は姿勢を正し、膝を伸ばしてかかとから着地し、親指で踏み込み次の一歩を出します。かかとからつま先(かかと→小指の付け根→親指の付け根)の順で滑らかに運び、足先で蹴るのが正しい重心の異動方法です。[注4]
なお、歩き方の改善では姿勢を含めた確認が必要なため、全身鏡の前で確認するのがおすすめです。
[注4]一般社団法人 日本臨床整形外科学会:歩く健康法
https://jcoa.gr.jp/%E6%AD%A9%E3%81%8F%E5%81%A5%E5%BA%B7%E6%B3%95/
新しい靴は馴染ませる
新しい靴は買ってすぐに長時間履くのではなく、1~2週間程度時間をかけて馴染ませましょう。最初は10分くらい履き、様子を見ながら時間を増やします。
とくに、遠足やハイキング、登山など、長時間の歩行で利用する靴は最初に馴染ませる時間を十分に確保しましょう。
靴下やストッキングを着用する
厚手でクッション性のある靴下やストッキングを着用すれば、皮膚への直接の摩擦を防げるため効果的です。ただし、厚すぎる靴下を履くと靴の中のスペースを圧迫するため注意しましょう。
靴ズレ防止パッドを使う
靴のサイズが大きいときはインソールを中に入れてサイズを調整しましょう。部分的にサイズが大きいときは靴ズレ防止パッドを靴の中に貼って調整するとよいでしょう。
あらかじめ絆創膏を貼る
出典:photoAC
靴ズレしやすそうな部分にあらかじめ絆創膏を貼ったり、ワセリンを塗ったりするのも効果的です。とくにワセリンは切り傷や火傷の応急処置にも使えるため、登山やキャンプなどのアウトドア利用にもおすすめです。
おすすめの靴ズレ防止グッズ!
出典:Shutterstock
ここからは靴ズレの防止だけでなく、できてしまった靴ズレの保護にも役立つグッズを3つ紹介します。
1. ソルボセイン|ソルボバン レギュラータイプ
通気性・伸縮性に優れ、水に強くへたりにくいため、長時間の使用でも快適な保護パッドです。素材自体に厚みがありクッション性があるため、靴ズレだけでなく、タコやウオノメの保護にも役立ちます。レギュラータイプのほかに広範囲の保護ができる正方形のスクエアタイプもあり。
サイズ | 【テープ部】72×25mm 【パッド部】25×14mm |
内容量 | 10枚入り |
カラー・特徴 | ベージュ |
2. ニチバン|バトルウィンジェルプロテクター かかと・足裏用 Mサイズ
水分を80%含む高性能ハイドロジェルが靴ズレやマメをしっかりガード。予防だけでなく、できてしまった靴ズレやマメの痛みも軽減して保護できます。伸縮性が高く肌に馴染む編布を採用しているため、ランニングや登山・ハイキングはもちろん、サッカーなどの激しいスポーツにも利用可能。サイズはMサイズのほか、足の指に巻き付けて使えるSサイズもあります。
サイズ | 【テープ部】50×70mm 【ジェル部】短径31×長径41mm |
内容量 | 4枚入り |
カラー・特徴 | ベージュ |
3. ヴァセリン|オリジナル ピュアスキンジェリー 200g
顔を含む全身に使えるワセリンは、靴ズレの予防や保護だけでなく、皮膚の乾燥対策や浅い切り傷や擦り傷などの応急処置にも使えます。防腐剤無添加・無着色・無香料で、赤ちゃんの肌にも使える低刺激処方の点もポイントです。アウトドア時は持ち運びに便利な80gタイプもおすすめです。
成分 | ワセリン、酢酸トコフェロール、BHT |
容量 | 200g |
サイズ | W85×D87×H71mm |
カラー・特徴 | 無着色、無香料 |
靴ズレを防いで快適に歩こう!
靴ズレは、靴のサイズや形が合っていない、擦れやすい靴を履いている、歩き方に癖があるなどが原因でできてしまいます。防止するためにも、足にフィットする靴を選ぶ、新しい靴は事前に履いて馴染ませておく、靴ズレができやすい場所には絆創膏を貼ったりワセリンを塗ったりするなどして対処しましょう。
靴ズレができてから対処するのではなく、事前に防いで毎日快適に歩きましょう。